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【読書感想文】時間がないあなたへ『やめる時間術』のススメ

時間は有限。そんなことは誰もが知っていることだと思いますが、「我こそは時間を100%有効に使い大満足の日々を過ごしている!」と言える人はどれだけいるでしょうか?
少なくとも私は「ああ、今日もやりたいことができずに終わった・・・」と、疲労困憊の体のためにしぶしぶ布団に潜る日々を過ごしています。

こんなの嫌だーーーーーーー!!!!!!!

と思っていたところ、ある一冊の本に出会いました。

今回は、時間とやるべきことに日々追われるワーママ2年目の私が「やめる時間術」を読んで、印象に残っていることをご紹介します。

どうしてこの本を選んだの?

本屋に行けば、時間術を語った書籍は山のように積まれています。ですが、この手の本を買ったのは実は今回が初めてです。

時間の使い方を見直したかった

気付けばあっという間に終わる一日。それは幸せなことだと感じてはいるものの、「やりたいこと」よりも「やるべきこと」をこなしているだけの日々にモヤモヤしていました。
出産を機に「時間は有限」と身をもって感じた今、改めて自分の時間の使い方を見直そうと思ったことがきっかけです。

自由時間を確保したい

ほんの少しの時間でも、そのときの自分が本当に求めていることができれば、一日の満足感はグッと上がるはず!
もっと自分のために時間を使っている感覚を感じたかったのです。

著者のプロフィールに惹かれた

普通の会社員がワンオペ育児でも『やりたいこと』を次々実現・・・SNS/執筆業/ヨガインストラクター/資産運用・・・etc!

本書帯より引用

「会社員」「ワンオペ」「執筆業」「ヨガ」「資産運用」・・・
私の頭の中の検索エンジンに引っかかりまくり!もうこれは読むしかないと直感で感じました。

読み終わって心に刻まれたこと

①時間の財布を持つ

時間はお金と一緒で「有限」だという意識を持つきっかけになりました。
財布に何も入っていないのに、何かを得ようとすることはできないですもんね。

②使った時間に成績をつける

時間管理の一環としてタイムログをつけたことはありますが、その「使った時間」に対して「成績」をつけたことはありませんでした。例えば、「夕飯の後片付け(30分)」に対してそれが自分にとって満足する時間だったのか、理由を踏まえて成績をつけます。

私の場合、夕飯の片付けはスッキリするものの、無駄な時間=できれば削りたい時間なので、「×」という成績をつけました。
ここでの成績が△や×だった部分については、「引き算候補」の時間、つまり「削ることを検討すべき時間」となります。

③時間に対して「3つの眼」を持つ

1日・1年後・10年後の「3つの眼」を持つことで、未来の自分と今の自分をつなげて考えます。つまり、「この時間は1日が終わった時に満足がいく時間か?1年後は?10年後は?」と自分に問いかけるということです。

この考え方で自分の時間を見直したとき、真っ先にやめたのが目的のないネットサーフィンでした。つい無意識にSNSを見始めると、10分なんて一瞬で過ぎ去ります。私はその10分を振り返ったとき、1日の終わりにも、1年後にも、10年後にも、満足のいく時間だったとは思えないだろうと判断しました。

④他のことを考えてしまっている時間を見つける

何かをやっていても、つい別のことを考えてしまう時間ってありますよね。この身体は拘束されていても思考は拘束されない時間も、引き算候補になると著者は語っています。

私の場合、以前まで夕飯の片付けはいつもボーっといろんなことを考えながらやっていたので、イヤホンをつけてYouTubeの学習動画を聞く時間にしました。この他にも、身支度や洗濯物を畳む時間にも「ながら勉強」を取り入れているので、一日で1時間以上も勉強ができていることになります。これって結構大きいですよね。

⑤理想の一日を考えてみる

みなさんは「こんな風に過ごせたら最高!」な理想の一日を思い描いたことはありますか?「こうあるべき」「これをしなくちゃ」は一旦置いておき、本当に自分が過ごしたい一日を想像してみます。
2023年の私はこんな風に理想の一日を考えてみました。

6:00   ソファでボーっとしたり、散歩したり、ゆっくり過ごす
6:30   身支度、朝食、軽く家事
8:30   仕事
13:00 ヨガでスッキリ!
14:30 お気に入りの喫茶店でゆっくり読書、アウトプット
17:00 家族とのんびり過ごす
21:00 趣味、勉強

理想の一日を考えることは、人生について考えることだと著者は言います。とはいえ、最初は理想の一日なんて言われてもパッと思い浮かばない人が多いと思います。私もそうでしたが、凝り固まった「こうあるべき」を取り払うのはなかなか難しいと感じています。
ですが、定期的に理想の一日を見直すことで、少しずつ自分が本当に望むことが見えてくると実感しています。

⑥理想と現実のギャップを埋めるためには何が必要かを考える

理想と現実との間には少なからずギャップがあります。そのギャップを埋めるためには、何が必要かを考えます。これこそが今自分がやるべきこととなり、今の自分と未来の自分をつなげることになります。

「○○の資格を取る!」「副業をする!」「転職をする!」など大きな目標を設定することも大切ですが、これだけだとまず何から手を付けたらいいのかイメージがしづらいですよね。そこで著者は、やりたいことをスモールアクション化することを提案しています。

例えば、目標が「○○の資格を取る!」であれば、以下のように項目を小さく分けて考えていきます。

  • どのような資格なのか、取得するメリットなどを調べる

  • 口コミや学習動画等を見て参考書を選ぶ

  • 参考書を購入する

  • 学習スケジュールを立てる

  • 受験日を決める

このように細分化することで、一つの項目をクリアする度に小さな達成感を味わうことができ、アクションの継続につながります。

「やめる時間術」で理想の人生が見えてきた

「自由な時間を確保したい」
そんな思いで手に取った本書でしたが、読み終わってみると単に時間が増えただけではありませんでした。
取捨選択をしながら確保した自由時間をどう使うか。それは、これからの人生をどう生きたいか?につながっていると感じています。

「今やりたいからやる」ではなく、「将来こんな生き方をしたいから今はこれをやる」に意識が変わっていきました。
もちろん人間なので、「将来云々じゃなくてとにかく今はこれがやりたいのだー!!!!」と本能のまま時間を使うときもありますけども。(だいたい韓国ドラマ)

時間って、人生そのものだなあと思います。
時間に追われたままだと、自分の人生のことも考えられません。時間を「追われるもの」から「自分で管理するもの」に変えていきたいですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!







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