見出し画像

【選んで無職日記113】自分の身体の話

2024/11/11

 夢を見た。大体しか思い出せないけど、起きた時に感動して泣くような夢だった。
 私は夢の中でかなり急な坂道を高いヒールを脱いで歩いていて、ホストに追いかけられていた。私が見ている景色は私の後姿を映画のようにカメラに納めたあと、一人の別の女性にフォーカスする。
 彼女はソープで働いていて、しかも戦後の平屋のようなおんぼろ家の一角を仕事場にしている。カメラは平屋に住む坊主の少年たちの後ろ姿を追いかけ、平屋の途中にある駄菓子屋を通り、彼女の顔に焦点を当てる。
 「五十歳までだいじょーぶ!」
 と彼女は笑顔で笑っている。何が大丈夫なのか私にはわからない。それでも彼女はソープ嬢という自分の仕事に誇りを持っていて、多分だけれど彼女は五十歳までそこで働き続ける覚悟を持っていたのだと思う。

#ピラティスネキ
 月曜の朝なのに今日のクラスも沢山の人で溢れていた。人気の先生のレッスンだからだと思う。新しくジムに通い始める人もいた。
 以前購入して速攻破けた長袖のトップス、まあ別に着れるし致命的なところが破けているのではないからいいか、と思いつつ着てきたのだが、このウエアはパッド付きだから更衣室で着替えようとすると半裸になる必要が出てくる。汗をかいた後の気持ち悪さはあるが、さっとカーディガンと上着を羽織って温かな身体のままジムを出た。

 そういえば半裸の話だが、バレエをやっていた小学校の頃とかはもうそれが当たり前だから、堂々と皆の前で着替えをしていたなと思う。勿論男子と女子の更衣室はバラバラだし、建物の端と端にあったから、その場には女性しかいないし、まだ当時小さかったから羞恥心とかそういうのもあまり強くなかった。
 しかもバレエと言えばの身体のラインを強調するようなレオタードとかタイツとかで、毎回着てんのか着てないのかみたいなウエアを着ているので、人前でそういう格好をすること自体にあまり抵抗がない自分もいる。
 ピラティスのジムはオフィスビルの中にあり、このジムがあるフロアには何かしらの企業がいくつか入っていて、トイレはジム内にはなく他の会社と共同で使うことになる。そんな中で私は普通にレギンスとTシャツだけでお手洗いに行ってしまうこともあるけれど、よく考えたら自分の働いているビルにレギンス一枚の女性がうろうろしていれば少し目のやり場に困るだろうな、と思う。
 一方で私は夏場に腕を出すことをあまり好まない。二の腕に昔から自信がなくて、腕を出すとスタイルがもったりして見えるのが気に入らないから、なるべくTシャツや長袖のトップスを着るようにしている。
 自分の身体なのに、着ている洋服やオケージョンによって自分の身体の捉え方が違うのが面白いな、と思う。

 家に帰ってきてパスタを作り食べ、ちょっと休むかと思って寝たらまた四時だった。ピラティスを午前中にしに行くと絶対に昼寝をしてしまうのは、どうにかならないのか(頑張って起きてればいいのでは?)。

いいなと思ったら応援しよう!