2021年正月 / アナログ復権・安全地帯“Friend”(1986)
昨年2020年の夏、「〇〇オフ」という中古店で、約40年ぶりにアナログ・レコードプレーヤーを新規購入。型番は、AIWAの「LX-S5」となっている。値段は、5,000円ぐらいだった。
新規購入といっても中古である。しかも、製造から30年は経っているのではないか。でも、傷はほとんどなく、艶やかなメタリックの容貌である。80年代の雰囲気を醸し出している。
で、調子は?というと、すこぶる快調。主に聴くのは、ストーンズやレゲエのアナログ盤。リニアトラッキング方式のオートで、別途40年使ってきたTRIOのマニュアルに比べてたいへん楽な取り回しだ。
これはよい買い物をした。
購入まで新製品も物色したが、「これは」という物が見当たらなかったのだ。
大晦日の紅白歌合戦で、玉置浩二氏が熱唱していた。整理に取りかかっているドーナツ盤をガサゴソしていると、安全地帯“Friend”が出てきた。
久しぶりに針を落とすと、1986年の音が、そして声が。
「アナログCDとどちらの音がよいか?」
言い古されたこの質問に対して、ストーンズのキース・リチャーズが、「アナログ」と即答していたインタビュー映像を見たことがある。
音は「良し悪し」もあるが「好きずき」もある。
キースの信奉者だからではないが、玉置浩二氏の若きヴォーカルを聞いて、シングル盤は良い音だと感じる。かつ、とても好ましい音で鳴っている。
こうして、今年も限りなく、アナログ回帰を続けるのだ。