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『三日坊主』を『当たり前の習慣』に変えた仕組み作りの話


「環境を整えれば、行動は変わる」

前回、そんなお話をしました。
でも、正直に告白すると...

環境を整えただけでは、私は何度も失敗していました。

失敗からの大発見

1年前、私は英語学習を始めようと決意しました。

最初にやったこと

  • 参考書を机の上に置く

  • スマホに学習アプリを入れる

  • 朝6時の学習時間を確保

完璧な環境セッティング...のはずでした。

結果は?
3日と持ちませんでした。

なぜか?

実は、ここに「仕組み」という視点が抜け落ちていたんです。

仕組みが壊れる3つの落とし穴

私の失敗を分析してみると、こんなパターンが見えてきました

1. 予期せぬ事態への対応不足

  • 寝坊した日の計画がない

  • 体調不良時の代替案なし

  • 急な予定変更への備えなし

2. 完璧主義の罠

  • 「30分できないなら、やらない方がマシ」

  • 「今日はダメだから、明日から再開」

  • 「計画通りできないならやめよう」

3. フィードバック不足

  • 進捗が見えない

  • 成果を実感できない

  • 継続の動機が薄れる

転機:最強の「バックアップシステム」

ある研究者の言葉に出会いました
「習慣化の成功は、失敗への備えにかかっている」

目から鱗が落ちる思いでした。

そこで、仕組みを再設計

1. フォールバックプランの設計

  • A案:朝6時の学習(理想)

  • B案:通勤電車での学習(代替)

  • C案:寝る前の5分学習(最低ライン)

2. 許容範囲の明確化

  • 1日5分でもOK

  • 音声学習だけでもOK

  • 単語1個の暗記でもOK

3. 視覚的な進捗管理

  • 学習時間ではなく、継続日数を記録

  • カレンダーにシール貼り

  • 1週間ごとの小さな褒美

驚きの発見:仕組みの自己進化

面白いことに、このシステムには予想外の効果がありました。

1. 心理的安全性の確保

  • 「できない」ことへの不安が減少

  • 再開のハードルが下がる

  • 完璧主義から解放

2. モチベーション管理が不要に

  • やる気に関係なく続く

  • 考える必要がない

  • 自動的に行動が始まる

3. 継続による副次効果

  • 他の習慣にも好影響

  • 自己効力感の向上

  • システム思考の習得

実践:あなたの仕組みづくり

では、具体的にどうすれば?

ステップ1:システムの3層設計

  • メインルーティン(理想形)

  • バックアッププラン(代替案)

  • 最低ライン(これだけは)

ステップ2:失敗シナリオの書き出し

  • 起こりそうな障害を列挙

  • それぞれの対応策を用意

  • 再開のタイミングを決める

ステップ3:記録システムの構築

  • 単純で続けやすい形式

  • 視覚的なフィードバック

  • 定期的な振り返り

最後に:仕組みは進化する

完璧な仕組みは、最初から存在しません。

大切なのは

  • 失敗を織り込み済みにすること

  • 小さな成功を積み重ねること

  • システム自体を進化させること

私の英語学習は、いまでこそ「当たり前の習慣」になりました。
でも、それは最初からうまくいったわけではありません。

システムが自分に合うように進化していく過程こそが、
持続可能な習慣づくりの本質なのかもしれません。


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