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「分を知る」、「身の程を知る」とは何か

佐藤一斎『言志録』第175条の後半に「但だ唐虞の世、小人有りと雖も、皥皥(こうこう)として自得し、各おの其の分に安んずるのみ。」とあります。

私なりに意訳すると、「小人であっても、それぞれの人が自分の立場に納得し、安心して生きていた」、つまり分を知り、身の程を弁えて、安心立命していたのでしょう。

「自らの分を知り、その上で研鑽を重ねる」という考え方は、限界を受け入れるだけでなく、自分の可能性を信じて成長し続ける力強い生き方だと考えます。
研鑽を通じて、さらに成長し、与えられた困難を乗り越え、より大きな課題に取り組むことができるようになるはずです。

日々の小さな努力が、やがて大きな成果となり、人生をより豊かで充実したものにしていくのでしょう。
研鑽を積み重ねるその姿勢は、きっと周囲にも良い影響を与え、社会全体をも明るくする力を秘めていると思います。

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