【末期がん】在宅で緩和ケアを受けることになるまで #4
要介護度4の認定を受けた父は朝昼晩の訪問介護と毎日の往診を受けることになった。それに加え、これまでの親不孝を償うべく、わたしも毎日通勤介護することになった。
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介護認定を受けて、毎日の食事の配膳や日用品の買い物は、ヘルパーさんにお願いすることになった。ただ、はじめはヘルパーさんにお任せするつもりでいたのだけれど、買い物は近くのスーパーで買えるものに限る、”○○のとんかつ”のように指定はできない…とのことで、食にこだわりのある父の食のお世話をお任せするのは無理に思えた。
そこで、”食事だけでもわたしが用意しよう”と思ったのだが、朝昼晩と日に3度もある食事の世話をするとなると、家に張り付きっぱなしになるわけで。
自宅で家事を済ませた後、午前中に実家へ向かう。昼食の支度をして、夕食までの間に家事をする。その間に昼のヘルパーさん、往診の看護師さん、夕方のヘルパーさんが来訪する。更に、日によってはケアマネージャーさんの訪問もあった。退院後の父はなんとなくぼけ~っとした感じで、疲れて見えた。そこに、何度も人の出入りがあるもんだから、父もわたしも、最初の1週間くらいで人に会うことに疲弊してしまった。
父が利用していた訪問介護(ヘルパーさん)の料金プランは月々定額だった。利用してもしなくても、金額は同じ。退院直後はまだ自力でトイレに立つこともできたし、わりと普通の食事が摂れていたので、今思えば、もっと都度料金にしてもらって、利用回数を少なくしても良かったのかもしれない。きっとその方が人疲れせずに済んだ。
とはいえ、ヘルパーさんも往診の先生も心強い存在。自分がいつか利用することになったときに、その辺りまで頭が回るかわからないけれど、うまく頼ることができたら…と思う。