
【お墓探しの旅】#3 お隣さんはどんな人
前回の【お墓探しの旅】では納骨堂が候補に挙がるところまでのお話でした。今回はその続きです。いつかお墓を選ぶときの参考になれば幸いです。…なるか?( *゚A゚)
期限付きの納骨堂
期限付き…つまり、時期が来たらお骨を合祀しますよ~というもの。永代供養してくれる納骨堂ももちろんあるが、わたしが資料を取り寄せした納骨堂は十三回忌、十七回忌の節目で期限を迎えることになる。料金はもちろん十三回忌で合祀の方がお安い。
人の生き死にに商売っ気が見え隠れするのは少々うんざりしてしまうが、仕方のないこと。むしろ、遠くに住む姉とわたしの十数年後を思えば…(還暦を迎えるか迎えないかというところだから)、墓参りに行くのが大変になる頃に合祀してくれるというのは、ちょうど良いタイミングなのかもしれない。
それから、管理費が掛かったり、掛からなかったり。お寺が運営していたり、民営だったり。信心深くない父にとって、どんな墓地を選ぶのか、はたまた墓地ではなく納骨堂を選ぶのか…迷いは深くなる一方だった。
それで、いくつかの納骨堂の資料を取り寄せてみたのだけれど、どれもピンとこなかった。体の大きい父だったので、屋内にいるのはなんだか息苦しそうだな…なんて考えてしまった。それに、なんかギラギラしていて好みではなかった。
樹木葬
そうこうするうちに、樹木葬という埋葬の形があることを知った。そして、今度は樹木葬のパンフレットを取り寄せた。1社取り寄せたつもりが、ご丁寧に系列施設のパンフレットも同封してくれるものだから、自宅はお墓関連の資料でいっぱいになった。
とりあえず、自宅から墓参りしやすそうな場所や父と縁がありそうな場所の資料から目を通した。生前に墓地を選ぶことも少なくない、むしろそのように準備を進めている方も多いようで、墓地の見取り図には”予約済み”の文字が並んでいる。
新築マンションのようなモダンなパンフレット。イメージ図では季節の植栽が満開の花を咲かせている。「お隣さんはどんな人だろう?」とワクワクさせるような明るい雰囲気だった。納骨堂よりも樹木葬に気持ちが傾き、姉と相談して樹木葬の霊苑を見学することにした。
いくつかパンフレットを見た中で気に入ったのは、富士山が見えるという霊苑。もとい、自宅から近い大本命の霊苑は満員御礼だったのだ。それでも、「そういえば、富士山好き言ってたじゃん」「親戚の家からも近くない?」なんて理由をつけて、富士山の見える霊苑を第一候補として話を進めることになった。
編集後記:お墓探しを始めたら、近所にある墓地なんかも急に目に留まるようになった。”1区画○○万円”なんて幟がひらひらとたなびいて。今まで考えたことはなかったけれど、長男の嫁としてたま~にお墓参りする郊外のお墓、あれはきっとお高い。大量のパンフレットを見て目が肥えているから、今のわたしにはわかる。ご先祖様に感謝せねば。そんなことを思いながら、見学の日程を待つのでした。つづく。