フォトエッセイ&短歌:子育て・親育て(6)
日頃から娘には口うるさくしていましたが、大学進学前の数週間は「これからはなんでも一人でやってもらわねば」という母親としての焦りからか、娘には「これはこうするの」とか「そういうふうにはしない」とか「そんなことも知らないの?」などと、そりゃもう、あれこれ言っていました。
普段はふてくされる程度の娘も、さすがに我慢できなかったのか、口答えするようになり、言い争いが絶えませんでした。現地でもいろんなことで衝突しそうになり、そのたびに「頼むから2人仲良く」と夫から懇願されました。
お別れのときはさすがに仲直りしていましたが、そのとき渡されたカードには、感謝と謝罪の言葉がスペースいっぱいに綴られていました。