日常をとりもどす とくべつで、大切な、いつもの私
今週いっぱい仕事のお休みをいただいて、母の亡くなった後の手続きをしつつ、自分の心と体を整えている。
日差しも暖かく、気持ちの良い朝。
母が夏の間ずっと具合が悪く、私の気持ちも散り散りになっていて、十分な世話が出来なかった、小さな畑。
借りている家の横の、わずかなスペースの砂利をどかして、耕して、花や野菜を少しだけ育てている。
夏の終わり、今日も朝顔が咲いたよ、まだ咲くんだね、と、母に届けていた。
もう11月なのに、まだ咲く。
涼しくなったら、夕方まで咲くんだね。
知らなかった。
母との思い出を一つ一つ失って行くような気がして、ミニトマトも、朝顔も、そのまま植えてあったけれど、きれいにした方が、母も喜ぶかな、と思って、整えることにした。
まだまだ花がついて、実もなるから、少しだけミニトマトは残して、ぐちゃぐちゃになっていた向日葵の名残りと、朝顔はきれいにした。
雑草も抜いて。
日陰だけど空いてる場所も、整えて、花を植えた。
好きな花を選んできて、植える時に初めて見たタグには、スイートポテトの名前があった。
生前、母と言えばスイートポテト、と言うほど、スイートポテト作りが好きで、たくさんの方に食べてもらっていた。
無意識にコレを選んでいた事がちょっと嬉しくなった。
そして、他の二つも。
乳がんピンクリボン運動に寄付されます、と。
母は以前、乳がんでもあった。
知らず知らずに選んだ花にご縁を感じる。
こちらは、何年も育てている四季なり苺という品種で、真冬以外に、ポツリポツリと実がなる。
バッタやダンゴムシも出てきて和む。
ゴミ袋3つほどの雑草や、向日葵の残骸をまとめて、お腹がぺこぺこになった。
今日も友達がお昼に誘ってくれて、幸せご飯でお腹を満たす。
私のリクエストで、キッシュと、ラタトイユを作ってくれた。
あり合わせで作ったと言うキャベツとシーフードの煮物?みたいなのがめちゃくちゃ美味しかった。
素敵空間で、ズバズバと色々話して、モヤっとしていたことも一つスッキリした。
いつも、心の中を占めていた、母のこと。
遊んでいても、何をしていても、母を失う恐怖の中にいた。
でも、母を失った今、私は、私を生きてもいいよね。自分の時間を、楽しんでもいいよね。
これが、私の日常。
それを一緒に過ごしてくれる仲間がいてくれることに、心から感謝します。