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女性だけに若さが要求される社会

ある日、フラダンスの発表でイベントに参加した際、すごく違和感を持った出来事があります。

司会者の女性が「次は熟女です。すいませ~ん。」と笑いながら自虐発言をし、私たち大学生を「次はピチピチの大学生です~」とまるで若さだけを売りにするような紹介をしました。それを笑って見ている客席の人たちにも、正直嫌な気持ちになりました。

私が嫌だと感じた理由は二つありました。

まず一つは、何年も何十年も踊り続けてきた素敵な技術があるのに、司会者の方は重ねてきた年数を誇れるものとしたのではなく、卑下していて悲しい気持ちになったからです。

もう一つは、私たち大学生だって年齢を売りに踊っているわけではなく本気で練習してきているのに、その結果のダンスの技術ではなく、若さだけを見られるような紹介をされたからです。

若いことが女性の全てという社会の目があるのかもしれませんが、歳を重ねた美しさも認められるべきで、それも尊重されるべきです。

歳をとったら終わりと消費されるような女性に対する姿勢は決して許されるものではないし、まして女性自身がそんな発言をするなんて本当に悲しい社会だと思いました。

前に書いた記事でも少し触れましたが、日本のジェンダー格差の問題で特徴的なのは、女性が自分自身で自分の性別を劣ったものと評価し、しょうがないと諦めていたり、問題とさえ思っていなかったりする場合が多いことです。

まず最初にしなければならないのは男性の意識を変えていくことではなく、女性たちの自己肯定感を高めていくことなのかもしれません。

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