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お願い上手になっていく、おばあちゃん

月一で会いに行っている
おばあちゃんがいる
親戚では、ない

元々は友人の知り合いで
「ボーノ、絶対好きだと思うから一緒に遊びに行こう」と言われ
「いいよ〜」
と二つ返事でついて行ったのが
そのおばあちゃんの家だった

きっかけをくれた友人は
2年前、九州の実家に戻り
月一でおばあちゃんの家には
一緒に行けなくなった

そこからは、僕の相方が
友人とメンバーチェンジし
一緒に通っている

もはや、元々なんの接点もない夫婦が
月一で会いに行っているという
不思議なご縁。笑

でも、このおばあちゃん家訪問
友人と通い始めたあの日から
驚くことに
気づけばもう、7年が経っていた

とても大切な、ご縁

80歳をこえても
週4でテニスを楽しむおばあちゃん
(しかも遊びのポーンって感じは嫌いだそう。笑 まだまだ上手くなりたいと燃えていた)

僕らに会うと
「今日も若いエネルギーをありがとう。また少し若返った気がするわ」
と、とっても素敵な笑顔でいつも言ってくれる

でも、エネルギーをいただいてるのは僕らの方
と、いつも心底思っている

物腰柔らかく
気さくに話してくれ
さりげない心遣いが出来る
とても素敵な方

僕らに何か出来ることはないかな?
という気持ちに自然となるが

自立心も高く
「気にしないでね。来てくれるだけでありがたいんだから」
そんな言葉がいつも続き

最初の数年は
お世話になってばかりで
「むむむ…手強いな〜」
いつもそう思っていた

だけどここ最近
少しずつ、頼ってくれることが増えた

「スマホの契約をちょっと見て欲しい」
「iPadの使い方教えてくれない?」
「Amazonでこれを注文してみたいんだけど…」
「枝を切るの、少し手伝ってくれない?」

何気ないことだけど
そういうことが気軽に言える存在に
自分達も少しずつ、なれてきたのかな〜
と思うと
なんだかとっても、嬉しかった


「この食器、洗っときました〜」

相方が、おばあちゃんに
洗った食器を指差し
どこにしまいましょうか?
とジェスチャーする

「あらあらあなた、そんなことまで、いいのよ〜」
と言いながらも
微笑みながら、こっちにお願い〜
と、指差すおばあちゃん

その姿に、ほっこりした

優しい時間は、どちらか一方が
頑張ってつくるものではなくて
関わり合う者同士
一緒につくっていくもんなんだ

このおばあちゃんから
そんなことを学ばせていただいた

おばあちゃん家からの帰り道
温かい気持ちで満たされながら
とことこ、相方と歩いて駅へ向かう

「おばあちゃん、お願い上手になってきたね」

相方の満足そうな笑顔に
僕も思わず笑顔がこぼれる

今日も一日、一ほのぼの〜

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