老後を支えるのは、"思い出"
友人が自宅に遊びに来て
ちゃぶだいでわいわいしながら
楽しく夕飯を食べ
相方と駅まで送って行った帰り道
コインランドリーのおばあちゃんに会った
「あら、こんばんは〜どこかにお出かけ?」
いつもながら
気さくに話しかけてくれて
もうそれだけで
心がぽかぽか温かい気持ちになる
「今日は友達が遊びに来ていて、駅まで見送った帰りなんですよ〜」
そう答えると
顔をくしゃっとさせて笑い
それはいいね〜と頷きながら
「今のうちに、たくさん"思い出"作っておきなね〜」
と話してくれた
聞けば旦那さんが交通事故にあい
足を悪くされ
歳のこともあり
今はあまり、遠出はできなくなったとのこと
いつも元気なおばあちゃんの笑顔の裏に
そんな過去があったとは知らず
僕は少し動揺してしまった
「でもね、思い出があるから私たち、楽しく生きれるのよ〜。茶の間でテレビ観ながらお父さんとお茶飲んで、若い頃、あそこ行ったね〜ここも行ったね〜って何度だって振り返ってあの頃の気持ちに戻れるの。だから思い出はいいわよ〜、お金も大事だけど、しっかり遊びなさいね!!」
そう言いながら
僕の肩をポンッと笑顔で叩く、おばあちゃん
今日は一段と、笑顔が眩しい
老後を支えるのは「お金」
老後、働けなくなったときのために
老後、病気になったときのために
老後、ゆっくりするために
老後、楽しく暮らすために
その全てを、お金が解決してくれる
気づけばそんなことを
考えていた気がするけれども
冷静に考えて、違うよな
だって老後の僕らにだって
「心」があるのだから
おばあちゃんにとっても大切なことを
教えていただいた
より一層
"思い出"を積極的に
積み上げていこう
老後、僕ももおばあちゃんのように
ちゃぶだいで珈琲を飲みながら
相方と当時振り返り
ほのぼの笑っていられるように