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キベラスラムツアーに参加してきました

ケニアに来てもうすぐ1ヶ月が経過しようとしています。
ナイロビは標高が1,300~1,500メートルと高いこともあって、1日動き回った次の日は体が激重になります。
まだまだ環境に順応するには時間が必要そうだなぁと思う今日この頃です。

先日、早川千晶さんが企画してくださったキベラスラムのスタディーツアーに参加してきました。
早川千晶さんはケニアに35年間住まれており、
キベラスラムでマゴソスクールという学校を運営されていたり、
ケニアの海岸地方で孤児たちが共同で生活する家(ジュンバ・ラ・ワトト)を運営されていたりなど様々な活動をされています。

早川さんのTwitter:
https://twitter.com/chiakihayakawa0?s=20&t=Bp6QtfEFbQuVeYk_rRdrwg

そんな素敵な早川さんにご案内いただいたツアーに参加して、学んだことや感じたことを当記事でまとめていきたいと思います。

キベラスラムとは

キベラスラムの家が連なっている様子

キベラスラムとは、ケニア最大のスラム街です。
スラム内では所狭しと家が連立しており、およそ200万人が住んでいると言われています。
キベラスラムに住むことは非合法ですが、
植民地時代から役目を終えた奴隷兵たちが集められて無理に住まわされたことがルーツとしてあり、居住者が0から頑張って作り上げてきた生活を壊されまいと抵抗することで存続し続けています。
よってこのエリアでは法律が罷り通らず犯罪が多発するため、必ずアポ無しや護衛無しでは入らないようにしてください。
当ツアーでは警察2名、マゴソスクール関係者3名についていただき安全に周ることができました。

早川さんの解説と共にスラムの出店、ひらかれた農地、公共グラウンド、公衆トイレ、アートスタジオなどを見て周り、スラムでのリアルな生活を見て回りました。

アートスタジオが運営しているyoutubeチャンネルがあるので、こちらを見るとキベラスラムの景色や雰囲気が歌やダンスを通して感じていただけるかと思います。

マゴソスクールにて

マゴソスクールに着いたのち、卒業生の話を聞いたり学校内を案内していただきました。
マゴソスクールに通う子供達は、
スラム内で極貧の生活をしていたり、身寄りがなかったり、障害や病気を持っている子供のうち家族の協力や本人の努力、困窮の度合いを見た上で決定されるとのことでした。
また家に帰れない、家がない子供には寝る場所も提供されており、現在はジュンバ・ラ・ワトトを含めて100人ほどが寝泊まりしているとのことです。
こんなに素晴らしい施設や教育設備、給食までもがお金を持っていない子供には無料で提供されるのです。

歓迎の歌とダンスを披露してくれました
給食の様子

設立から1,000人以上が卒業しており、中にはケニアNo.1大学であるナイロビ大学に進学した方もいらっしゃいます。
助け合いをして逞しく生きていくことを学んだ子供たちは、卒業後(中学生で卒業)様々な形でボランティアをしにきてくれていました。
ボランティアをすることで奨学金を得られるような仕組みも用意されており、経済的に貧しい環境の中でも高校や大学に行くことができるチャンスを提供されています。

訪問した日に偶然卒園式がありました

マゴソスクールでは、洋裁や大工、プログラミングなど仕事に直結することスキルを学ぶ設備も用意されており、近々髪の編み込みも勉強できるようになるとのことです。

ミシンの練習をしている様子

ミシンの扱いをマスターしたベテランの方々が作ったお洋服やバッグは販売されており、収益はマゴソスクールの運営費に充てられています。
マゴソスクールの設立から数年間は寄付をいただかず、早川さんの活動やお土産の販売で得た収益で運営されていたとお聞きし驚きました。
「かわいそうという同情で寄付していただきたくないと思っていた。」とおっしゃっていたのが印象的でした。
後に、早川さんのお気持ちを汲んだ上で心から支援したいと思う方々が集まってマゴソスクールを支える会が設立され、現在は寄付によってさらに多くの子供達を支えられるようになってきています。

お洋服やバッグを作っている様子

少し前にスラムで時々行われる強制撤去を受け、場所が1/3に縮小してしまったようです。
縮小した分、資金を工面して学校を二階建てにすることで生徒を守ることができるようになりました。
その後マゴソスクールのこれまでの貢献が認められ、最近やっと国から公式の学校として認定されたそうです。
今後は公式認定もあることですし、これだけ貢献されている想いの詰まった場所が強制撤去を受けないことを願っています。

とはいえスラムにある学校なので何が起きるかわかりません。
よってリターンを求めるようなファンドから資金を頂戴することは難しいとのことです。
そのため、マゴソスクールを支える会の支援やお洋服などの収益によって運営が成り立っているとお話しいただきました。
本当にたくさんの方々の想いがこもった場所であり、経済的に苦しい中でも明るい未来を見ている子供たちがいる素晴らしい学校だなと感動しました。

キベラスラムの家庭訪問

お子さんがマゴソスクールの学生さんである2つのご家庭にお邪魔させていただきました。
個人的に貧困の解決にはマイクロファイナンスが解決策の一つにあるのではないかと考えているため、生活費や貯金についてヒアリングさせていただきました。
すると、どちらのご家庭も1日一人当たりの生活費は1ドルを切っていました。
貯金は当然なく、1つの家庭ではむしろ家賃の滞納による借金がある状態でした。

お仕事は野菜を仕入れて販売したり、洗濯のお仕事をするとのことでした。
稼ぎは1日100~300円ほど。
雨が降ったら野菜は売れないし、洗濯の仕事も毎日もらえるわけではありません。

この状況で、家賃が約2,000~3,000円で電気代が300円ほど月々かかります。
食費を切り詰めて日々生きていくことに精一杯という状況が伝わってきました。
娯楽を聞いてみると、そんな時間があれば仕事をして稼ぎたいとのことです。

この生活状況の中で一番の願いは何かという問いについて、家族の健康だとお話しいただきました。
生活費もままならない中なので、誰か体調を悪くしてしまうと病院に行くこともできません。
そのような状況で子供を10人育てているご家庭もあり、生きる力強さを感じました。

以上のような状況の中でも、みなさん希望を持たれています。
子供の可能性を信じています。
明るい笑顔が素敵です。

この世界にある貧困の事実を知りつつ、その先にある明るい可能性を感じることができて本当に貴重な経験をさせていただきました。

感じたこと、まとめ

子供やご家庭それぞれに一生懸命生きている、その姿に強く心打たれました。
そしてこの状況を改善するためには、雇用を増やす必要があると考えています。

貧困問題がある原因は、人口の増加に経済の発展が追いついていないことが一要因だと考えています。
これから経済発展が追いついていき、資金の投入によってスラムの方々も職に就くことができるようになることを願っています。

ケニア債券の年間利回りは11%です。
債券購入の上限はありません。
マンションの建設費用は日本の1/10以下なのに、家賃は日本と同等でも借り手がいる。
投資リターン10~30%はゴロゴロとある、そんな感覚を持っています。

リスクとリターンが表裏一体だからこその利率ではありますが、人口増加を背景に考えると期待値は高いと考えています。

この辺りにより詳しくなれれば、投資リターン・雇用増・経済発展による賃金上昇のサイクルが回って貧困を解決する一助になれるのかもしれないと考えています。
となると地球温暖化はどうなるんだ、など他の問題もあるんですけどね。。。

今回は書きたいことがたくさんありすぎて、いつも以上にまとまりのない文章になっていると思います。
拙い文章ですが、この記事から何か感じるものがあったら嬉しく思います。

それではまた。

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