年明けて
※画像は akiyamaikumi さまより拝借いたしました。ありがとうございます。
さて、この年の始まりは、兎について考察しようと『十二支考』兎のところを読みはじめて、これは面白いと初めて思えた。斯くして思うのは、人間がこの、兎という生き物の生態を捉えんとして、いかようにも、遠回りを続けてきたという。その、網の目のような、徒労のような、それこそが学であり、知そのものではないか。
人の心というものは移ろう。杯の王という、タロットのカードがある。今年の一枚と引いてみてそれが出た。改めて、心とは何かということ、それを考えてみる。脳で咀嚼し、体に還す。勇めば、弱気が残り、その逆も然り。
醜さも、きれいなものも、悪も善も、愛も憎しみも、もう、それを分かったと言ってしまわずに。それとともに、外界のもの、知識や知恵というものの摂取や記録、探究と、備えること。まつぶさでいたい。もっと、精細にありたい。
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