闇落ちした旦那の観察日記[(3)2013年11月]

風邪気味なので病院に行ってから会社に行く、おまけに最近ほとんど眠れないということだったので、ついでに心療内科を紹介してもらったらー?眠剤を出してもらうといいよーって、私は答えました。かるーく。通信制大学で心理学をかじっていたせいもあり、私は心療内科や精神科に対する抵抗感がほとんどありません。その晩、初めて旦那は眠剤を飲んで寝ました。すると今度は逆に私が眠れない夜となりました。なぜなら、旦那が寝ながら暴れる!暴れる!。いわば暴力的な寝返りをするようになったのです。先生によると、これまで覚醒しっぱなしだった脳が薬による強制的シャットダウンに対して、猛烈に抵抗している状態になっちゃったそうで、すぐ薬が変わりました。今後、旦那はしばらく不眠治療とつきあいつつ過ごすことになるんだろうなと、まだ、のんびり考えてました。しかし、すぐにその日はやってきたのです。

心療内科デビューして1週間ぐらいたった頃、旦那は起きるはずの時間に起きられませんでした。「休むのー?」「いや今日はいかなきゃ」というやり取りをしつつも起きない。しまいには会社の営業時間となり「これはどうするの?」「あれは?」「どうしたの?しっかりしてくれよお」みたいな電話が次々とかかってきました。矢のようにビュンビュンと。応答はするものの旦那は起きられない。そのうち、どっと汗をかき始めました。さすがに私もその瞬間、うわー!!これはきたなー!!と気づきました。「会社、やめたいと思ってる?死にたいと思ってたりする?」。すると案の定、「今は大丈夫だけどキッカケがあったら自信ない」と。非常に現実味のある答えが返ってきたわけです。こりゃいかん。心療内科いこう、休職させてもらおう、診断書を書いてもらおう。すると、お前に申し訳ないと涙目になる旦那。ますますヤバめだー。闇落ち確定。

不確かですが、その日すぐに心療内科の予約は取れなかったような。なんとかかんとか旦那は出社していきました。こんなヨレヨレでも仕事に行くだなんて、だいぶ心配ちょっと崇高って思った記憶があります。どんどん心身の衰弱が目立っていきました。なので病院にいっても、先生に色々なことをきちんとお話をできるか心配で、私は旦那の性格や生い立ちを記したかなり長いレポートを作成して、いざともに心療内科へ出陣。

先生は、うちはあんまり簡単に休職診断書を出す方じゃないんだけど(今回は出す)と言いつつ、休職診断書を書いて下さいました。旦那がなんとも微妙な笑顔を浮かべたことを覚えています。そんなことが許されるのかなあって。でも、ほっとしたとか言ってたなー。そして私は、これからの人生、全く違うものになるんだろうなーと、しみじみ覚悟したことを思い出します。

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