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人生は「だからなに?」の積み重ね。社会学者・岸政彦さんのエッセイ集『断片的なものの社会学』(朝日出版社、紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞)をしみじみ読む。

30代女性編集者4名がゆるく深く本と遊ぶ教養系podcast番組「ほんのれんラジオ」。2024年12月vol.21の問いは、「なぜ、わかりあえないのか?それぞれの物語を越えて」です。全エピソードを通して、物語の力を知り、異なる物語を受け止める方法を探索します。

今回は、岸政彦さんの『断片的なものの社会学』(紀伊國屋じんぶん大賞2016受賞)をゲスト本にお出迎え。何気に「べき論」に抗う「物語」シリーズの砦です。 

「だからなに?」「それがどうした?」というものを、私たちは削除しがち?一般化された物語から外れているものをこそ、抱きしめてみたい。人々のなにげない話に耳を傾け、「断片的なもの」を集めつづける社会学者の岸政彦さん。その視点に触れてみると、これまでの「物語」についての話もちょっと違って見えてきました。

エピソード
【前編】営農とサブカルさんへ謝辞/あえてストーリー化しない/足でかせぐ、圧倒的帰納法の気配。まるで宮本常一。/冒頭文の衝撃「お父さん、犬が死んでるよ。」/22時書斎、おじーに起こった出来事/因果にしちゃうと、こぼれ落ちていくもの/高齢の異性装、巨乳マニアの闘病ブログ/一般化という暴力/物語「が」生きている/小さな家族の、裏切りのエピソード
【後編】著者の実体験 勝手に物語化されたことへの怒り/生きること「が」わたしたちに何を期待するのか、という問いの立て方 by ヴィクトール・フランクル/物語の器としてのわたし、世界の捉え方の話/”世界と世界たち”by セイゴオ

★営農とサブカルさんのラジオエピソードはこちら (ほんのれんラジオについてのエピソードは、25:55頃~)

営農とポッドキャスト「合わせて100時間以上聴いたのになんの成果も!!得られませんでした!!」特集

▼今回登場した旬感本はこちら!
『断片的なものの社会学』岸政彦(著) 朝日出版社 2015 


▼「なぜわかり合えないのか? 物語を超えて」を考える「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!

(1)『ストーリーが世界を滅ぼす─物語があなたの脳を操作する』ジョナサン・ゴットシャル(著) 月谷真紀(訳)東洋経済新報社 2022

(2)『人はなぜ物語を求めるのか』千野帽子(著) 筑摩書房 2017

(3)『神話の力』ジョーゼフ・キャンベル&ビル・モイヤーズ(著)飛田茂雄(訳) 早川書房 2010

(4)『他者と働く─「わかりあえなさ」から始める組織論』宇田川元一(著)NewsPicksパブリッシング 2019 

(5)『断片的なものの社会学』岸政彦(著) 朝日出版社 2015 


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