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12/16(月)「ほんのれん」が紹介された書籍『問いの編集力』の刊行記念トークイベントを開催します@ジュンク堂書店池袋本店

「ほんのれん」ってどんな意味ですか、とよく聞かれます。
これは、「本暖簾」であり「本の連」を意味します。

「連(れん)」とは、江戸時代に都市部にあったコミュニティのこと。松尾芭蕉、井原西鶴、伊藤若冲、与謝蕪村、葛飾北斎、杉田玄白、蔦屋重三郎……、これらの才人たちは、みなそれぞれの「連」に属し、「連」のなかで才能を開花させました。江戸が誇る俳諧や浮世絵、落語から博物学や医学などを生み出したおおもとには、「連」というサロン的なつながりがあったのです。

「連」は江戸だけのもの? 
いやいや、いまこそ「連」が切望されているのです。

大量の情報の中で視点が動きにくくなっている現代にこそ、「連」のような場のダイナミズムが切望されているように思う。才能のダイバーシティを顕現させ、見方のイノベーションを誘発する自発的なネットワークとして、人々が互いに離れながら連なっていく現代の「連」が期待される。

安藤昭子『問いの編集力』

俳諧の連、浮世絵の連、落語の連。そして、本の連。
ほんのれんは、「本」によって、集う人々の才能を開花させるべく開発されたものなのでした。

探究型読書を展開しながら確信していった、本による「見方の創発」を、具体的で物理的な「場」として実装しよう。このイメージをもとに、編集工学研究所は、探究型読書のメソッドを搭載したコミュニケーション誘発装置を開発した。名前は「ほんのれん」という。

安藤昭子『問いの編集力』

「ほんのれん」の運営母体である編集工学研究所代表安藤昭子が、2024年9月に上梓した『問いの編集力』(ディスカバー・トゥエンティワン)。「問い」の重要性を問いた本書は、おかげさまで早々に増刷も決定。(12/11現在、Amazonランキング 発明・特許部門ベストセラー1位)

この本は、編集工学を手すりに「問い」の発生現場の謎を探る1冊です。
学校教育では探究型学習が浸透し、ビジネスの現場でも自立型人材や、課題解決力よりも課題発見力の重要性が盛んに言われるようになったけれど、「問う」のはなぜか難しい……。

「問う力」が必要であることは多くの人が共有し始めているのに、肝心な「問い方」がわからない。
小さい頃は「なんで?」「どうして?」の問いにあふれていたのに、
大人になって問えなくなるとしたら、何が邪魔をしているのか?
「問い」はどこからどうやって生まれてくるのか?
そんな謎に迫っています。


12月16日(月)には、ジュンク堂書店池袋本店で刊行記念トークイベントを開催することとなりました。

・いま、なぜ「問い」が重要視されているのか?
・「問い」の編集力を鍛えるための秘訣とは?
・どうしたら、AI時代に人間らしい思考力を発揮できるのか?

弊社代表安藤昭子が、弊社所長松岡正剛との思い出を交えながら語ります。
ぜひ、どなたさまもお越しください。

開催日時:2024年12月16日(月)19:00~20:30
形式:リアル・オンラインのハイブリッド配信
場所:ジュンク堂書店池袋本店 9F イベントスペース
登壇者:安藤昭子
※「会場参加チケット」は2024年12月16日18:30までの販売となります。
※ アーカイブ配信期間:
2024年12月17日15時00分~2025年1月7日23時59分

私は私でなく、私でなくもない、
そんな言葉が響く編集の洞穴の入り口である。
――落合陽一氏

"「問う」ということはつまり、
「いつもの私」の中にはないものに出会うこと、
その未知との遭遇の驚きを自分に向けて表明することだと言っていい"
本文中にあったこの一文。ここに、編集の真髄を感じた。
――佐渡島庸平氏

『問いの編集力』推薦文より


「ほんのれん」プロジェクトから生まれたpodcast番組「ほんのれんラジオ」があります。30代の女性編集者4名が、毎月1つのテーマについて 5冊の本を読みながら語ります。毎週水曜日(とときどき土曜日に配信中)。
こちらもあわせてお楽しみください。


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