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山川出版社『詳説日本史探求』の考察⑦

山川出版社発行の『詳説日本史 日本史探求』について、従来の『詳説日本史』からどのような記述の変化があったかを、自らのメモも兼ねてこちらに記していきます。
今後の学習のヒントになりうる要素もあるかもしれませんので、ご自由に活用いただければと思います。

※比較に際して見落としなどが発生している場所もあるかもしれませんのでご了承ください。
※私が参照しているのは2018年発行の『詳説日本史』なので、以後の版で既に修正が加わっている内容もあるかもしれませんが、この点ついてもご了承ください。


《律令国家の文化》

■ 白鳳文化
・従来飛鳥文化と連続で扱われていた白鳳文化ですが、天平文化とセットで「律令国家の文化」というように記述順が変更されました。
・薬師寺東塔の説明文において「裳階」が「小さな屋根」であることが明記されました。
・法隆寺金堂壁画が1949年に焼損したことが明記されました(占領期の文化でも再び記載)。
・論語木簡の資料写真と説明文が追加。
・興福寺仏頭が火災により頭部だけとなったという経緯が明記。

■ 天平文化と大陸
(特に変更点なし)

■ 国史編纂と『万葉集』
・歴史書の体裁に関する欄外記述が追加されました。

■ 国家仏教の展開
(特に変更点なし)

■ 天平の美術
・興福寺の乾漆像紹介において「釈迦十大弟子像」が本文から削除されました。
・従来口絵にあった「東大寺法華堂執金剛神像」が説明文とともに移動してきました。代わりに(?)「東大寺戒壇院広目天像」が削除されています。

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