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山川出版社『詳説日本史探求』の考察④

山川出版社発行の『詳説日本史 日本史探求』について、従来の『詳説日本史』からどのような記述の変化があったかを、自らのメモも兼ねてこちらに記していきます。
今後の学習のヒントになりうる要素もあるかもしれませんので、ご自由に活用いただければと思います。

※比較に際して見落としなどが発生している場所もあるかもしれませんのでご了承ください。
※私が参照しているのは2018年発行の『詳説日本史』なので、以後の版で既に修正が加わっている内容もあるかもしれませんが、この点ついてもご了承ください。


《飛鳥の朝廷》

■ 東アジアの動向とヤマト政権の発展
・三蔵の説明として「王権の財物をおさめた」という文言が追加されました。従来は「三蔵とは何ぞや」という視点に欠けていたため、良い修正と考えます。

■ 飛鳥の朝廷と文化
・「大王宮」が「大王の王宮」に対応する語として明示されました。
・法隆寺西院の説明文から「エンタシス」に関する記述が削除されました。
・「中宮寺天寿国繍帳」が本文に登場し図版も掲載。今後頻出度が高まるかも?
・「法隆寺玉虫厨子」が工芸品の代表例として本文に登場。
・法隆寺の再建について、従来は「~とされる」だったのが「再建されたことがわかった」と断定的に変化。

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