化石案内はおせっかいなくらいがありがたい
こんにちは、編集長です。
「編集先記」と題して不定期でお届けしてきたこの連載、覚えていらっしゃいますでしょうか。
ジャン!!
この本を作っていました!!!
発売は7月12日ですが、ひと足先に見本が届いたので、小躍りしながらnoteを書いています。
この本は、化石の前をうっかり通り過ぎようとしたあなたの足を止めて、
え?その化石素通りしちゃうの!? ま、まってこの化石すんごいんだから!ちょそこ!これ見た?見てないの??ダメじゃん!ここにほら、これすごくない!? ここを見るとこんなこともわかるんだよ!解説パネルも見て?ほら面白いよね!!?? 今地層って言った?地層のことなら任せて!
と、おせっかいに解説してくる化石案内本。
(注意:本書にこのようなセリフはありません。本書の案内人はもっと紳士です)
実際にこんな案内人がいたら「おせっかいだな!」と思うかもしれませんが、自分の人生を振り返ったとき、誰かの「おせっかい」が自分の世界を広げてくれた、なんてこともあったりするわけで。
ちょっと耳を傾けてもらえたら、いいことがあるかもしれません。
「編集先記」にもあるように、この本に登場する化石や古生物展示の多くは、実際に現地に行って、取材をし、写真を撮らせてもらいました。
私は個人的にも博物館が好きでよく足を運びますが、それでも「こんなところにこんな化石があるんだ!」とか「こんなふうに見たらこんなことがわかるんだ!」とか、取材中は驚くことばかり。各地の博物館のおせっかいな(※褒め言葉です!)学芸員さんたちの解説を受けながら、本当に贅沢な取材をさせてもらったと思います(感謝)。
そしてもちろん、この本のベースにあるのは著者の芝原暁彦先生の知識量!
この本で扱いたい化石のリストが届いたとき、「うわ!この本めちゃくちゃ面白くなるな!」と確信したものです。
だって、このテの本にメインで扱われるような有名化石から、地方の(自然史や化石専門ではない)総合博物館に展示されている、ちとマイナーな化石まで、同等に、同じ熱量で扱いたいという思いが見えたから。化石好きなあなたでも、ひょっとしたらその存在すら知らない化石との出会いが、ここにあるかもしれません。
化石が好きで、化石のことをもっと知ってほしくて、過剰に解説してしまう、サービス精神旺盛な(=おせっかいな)案内人がいる『おせっかいな化石案内』。ぜひ手にとってみてください。
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