【お城EXPO 2024】人気のお城イベントをおさらい!今年のみどころは?(12月21日・22日/パシフィコ横浜ノースほか)
全国のお城ファンが注目する「お城EXPO」とは?
「お城EXPO」と聞いて、どんなイベントか、気になる人も多いかと思います。公式によると、お城EXPOとは「城郭文化の振興と発展や、お城好きの方々の交流を目的として開催」されているものです。
城郭とは、つまり「お城」のこと。現在まで天守閣が残っているものもあれば、一部のみが残っているもの、跡地だけが残っているものなど、さまざまな「お城」の形があります。お城の種類や築城した目的、そして誰がどのように作ったのか。実は、自分のまちにお城があっても、背景をしらない人も意外と多いのではないでしょうか。
そして、お城のある場所にはかつての城下町の名残があり、お城を調べてみると、当時の政治やそのまちのあり方が表れてくるものです。
お城の歴史や文化を、後世に残していくーー。そういった目的のもと開催され、イベントには「お城」と「お城のスペシャリスト」と「お城ファン」が集結!プロアマ問わず、お城が好きな人どうしが交流し情報交換ができる場になっています。
初開催から9年経ち、今では日本全国を巻き込む一大イベントとなりました。昨年は、出展者数も過去最大になり、2日間で18,088人の来城者を記録しています。
どんなイベントなのでしょうか?
日本各地のお城がある自治体や、お城グッズを販売する企業・団体が出展し、来城者をおもてなしします。観光向けの物産品も、各ブースにたくさん登場します。
スペシャリストたちによるトークショーや、シンポジウムなども開催。2023年は、大河ドラマで話題になった「徳川家康」に関連した講演も複数ありました。また、全国のお城の最新情報や、お城にまつわる詳細な展示も見ごたえがあります。
そういったお城好きな人向けのコアなものもあれば、子供たちに人気のワークショップやお城の基本を学べるセミナーも登場。専門の知識がある方はもちろん、特別な知識がなくても、お城の文化を楽しめるようなラインナップになっています。
人気のご当地キャラクターが参加するステージや、各地の武将隊による迫力のパフォーマンスなど、エンタメ感満載のプログラムもあります。
「お城」をテーマとして、各方面からのコンテンツ盛りだくさんで、1日中お城に浸れるイベントなのです。
2024年はどんな内容になるの?
「テーマ展示」として、日本全国の城郭が出展する最新情報の発信、城にまつわる展示、ご当地キャラクターや武将隊によるステージなどは今年も登場。
「厳選プログラム」では、時代考証や歴史番組での解説を数多く担当されている小和田哲男先生をはじめ、お城好き落語家の春風亭昇太さんなど、お城のスペシャリストたちによる講演やトークショーも予定。
また、お城のテレビ番組も持っているほどお城好きとして知られ、各地のお城のPR大使も務める田村淳さんのスペシャルトークイベントも予定。今年は12月21日(土)のイベントステージに登壇します。
「サタデーナイトプログラム」も実施。「サタデーナイトプログラム」とは、1日目の閉城後・12月21日(土)18:00~20:30(予定)に、パシフィコ横浜会議センター1F メインホールにて開催される催しです。
12月21日(土)18:00からは、東京都交響楽団のメンバーにより結成された「NINJA BRASSとお忍びの姫君」が、お城の映像とともに、お城と関係が深い歴史・武将ドラマのテーマ曲を演奏します。今年は「くノ一4人娘」が、曲に合わせたダンスパフォーマンスで華を添えます。
19:00からは、「小牧・長久手合戦と城郭」をテーマとしたパネルディスカッションを開催。2016年大河ドラマ「真田丸」や、2023年「どうする家康」の時代考証をした歴史学者・平山優先生をはじめとする、お城のスペシャリスト4名が登壇し、白熱のトークショーを繰り広げることでしょう。また「小牧・長久手合戦と城郭」のテーマは、日中に行われる「厳選プログラム」でも関連講演を予定しています。併せて聴講することで、より理解が深まるのではないでしょうか。
当日は、会場限定のお城グルメや、開催地・横浜ならではのご当地グルメも販売。休憩時でも特別な雰囲気を味わえ、まさにお城づくし!
参加方法
気になってきた!ぜひ参加したい!という人は、チケット入手を。前売り券は販売スタートしています。お城の初心者は、まずは全国のお城が集うブースや展示、ステージを楽しみましょう。通常の入城券を持っていれば誰でも楽しめるので、気軽に参加できます。「厳選プログラム」は、1講演につきチケットが必要。入城券と合わせて、聴講したい講演のチケットを購入しましょう。
そのほか、お城EXPO 2024オリジナル御城印付の入城券も。こちらは、城印付入城 御城印と入城券がセットになったもの。チケットぴあのみの販売で、御城印は会場でいただけます。
ワークショップ&セミナーについては、参加にあたり、別途料金が必要なプログラムもあります。何に参加しようか迷ってしまうほど、多種多様なプログラムが満載。事前にどれに参加するかを決めて、入城券の種類を検討しましょう。
当時の人は、現代でこのようなお城のイベントが開かれるようになるとは、夢にも思っていなかったことでしょう。
2024年は甲辰。時代が動く、と言われている年で、今年も色々なことがありました。後世でもしかしたら、今年の何かがイベントになっているようなことも……あるかもしれませんね。
そんなことを考えながら、年末の「お城EXPO 2024」で、当時のお城の姿や、お城があった時代の歴史に、思いをはせてみるのはいかがでしょうか。
▼「展覧会ナビ」バックナンバーはこちら