【夏の上野を愉しむ】不忍池の蓮と旧岩崎邸庭園
皆さん、こんにちは。
上野恩賜公園内にある不忍池の蓮の花が、見頃を迎えています。(撮影:2023年7月13日)
今回は、その近くにある旧岩崎邸庭園もあわせてご紹介します。
不忍池の蓮
蓮の花言葉は、「清らかな心」「神聖」「休養」「雄弁」など。神々しく咲き誇る姿を眺めているだけで、ひとときの休息を得た心持ちになれます。
池のほとりには、蓮や不忍池に関する由来を説明する看板も立てられていました。
誰がここに蓮を植えたのかはわかっていないようですが、植物学者の大賀一郎博士は、上野寛永寺を開いた天海和尚か、弁天島を作った水谷伊勢守と考えていたそうです。
旧岩崎邸庭園
不忍池の蓮を堪能したら、すぐ近くにある旧岩崎邸庭園へ。
こちらは岩崎彌太郎の長男で三菱第三代社長の岩崎久彌の本邸として造られたもの。園内には、洋館、和館、撞球室、庭園などがあります。途中の休憩も含め2時間ほどかけて巡ることをオススメします。
洋館
1896年に完成したこの洋館を設計したのはイギリスの建築家ジョサイア・コンドル。東京駅を設計した辰野金吾などを育てた人物です。コンドルは河鍋暁斎に師事して日本画を学んでおり、日本文化に対する造詣も深かったといいます。
館内の壁や柱、床や天井など至るところに様々な意匠が施されており、見ごたえたっぷりです。
和館
和館には喫茶室もあり、庭園を眺めながらお抹茶などを楽しむことができます。
撞球室
庭園
都内であることを忘れてしまうほど静かで自然豊かな旧岩崎邸庭園。不忍池に蓮の花が咲き誇るこの季節に訪れてみてはいかがでしょうか。
※館内の至るところに扇風機が設置されてますが、くれぐれも熱中症にはお気をつけください。
文・写真=飯尾佳央
▼ジョサイア・コンドルが設計に携わったもの
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