巨匠が撮ったパリの音楽シーン 渋谷Bunkamuraで展覧会
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「パリ市庁舎前のキス」1枚の写真で一躍有名になったフランスの国民的写真家ロベール・ドアノー(1912〜94)は、パリを舞台に多くの傑作を生みだし、没後も世界中で愛され続けている写真家である。本展は、パリの街角で演奏された音楽シーンをテーマに1930年代から90年代にかけて撮影された作品約200点で構成されており、2018年末から2019年春にかけて、フランス・パリ19区にあるコンサートホール「フィルハーモニー・ド・パリ」内の音楽博物館で開催され大好評を博した展覧会を基に、日本向けに再構成している。
ロベール・ドアノー 《音楽好きの肉屋》パリ 1953年2月 ゼラチン・シルバー・プリント ©Atelier Robert Doisneau/Contact
被写体は、歌姫マリア・カラスやイヴ・モンタンなど著名アーティストから流しの唄歌いまで多数に及び、当時の音楽シーンを伝える作品の数々は、ドアノーが愛した古き良き時代のパリの空気がよみがえるよう。日本初公開作品を含む貴重な展覧会である。
ロベール・ドアノー 《「トスカ」録音中のマリア・カラス、パテ・マルコーニ・レコードのスタジオにて》 1963年5月8日 ゼラチン・シルバー・プリント ©Atelier Robert Doisneau/Contact
写真家ドアノー/音楽/パリ
(〜2021/3/31)
Bunkamura ザ・ミュージアム
東京都渋谷区(東京メトロ銀座線、京王井の頭線渋谷駅下車)
☎050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/21_doisneau
出典:ひととき2021年2月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。
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