ミニチュアのように現実の世界を写し出す─本城直季初の大規模個展
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大判カメラの「アオリ」と呼ばれる技法を使って、現実の世界を、ジオラマのような不思議な景色として切り取る写真家・本城直季の写真展が開催される。
small planet / Tokyo, Japan / 2005 (C)Naoki Honjo
本城の写真はミニチュア模型のように写し、現実を虚構化することで、揺らぐ実在の意味を問いかけているようだ。また、町並みや人々、動物の営みを被写体とする作家のまなざしには、生きとし生ける者に対する優しさを感じることもできるだろう。
play room / beach / 2005 (C)Naoki Honjo
今展では、第32回木村伊兵衛写真賞を受賞した「small planet」シリーズや、アフリカのサバンナを写した初公開の「kenya」シリーズ、住宅街の路地裏で長時間露光によって撮影された「LIGHT HOUSE」など、今展のための撮りおろしを含めた約200点の作品が紹介される。本城直季初の大規模個展ともなる注目の展覧会だ。
本城直季 (un)real utopia
(3/19~5/15)
東京都目黒区・東京都写真美術館
☎03-3280-0099
https://honjonaoki.exhibit.jp/
出典:ひととき2022年4月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。
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