【竹内栖鳳】しなやかな動きの一瞬を捉えた動物画の傑作(東京都渋谷区・山種美術館)
近代京都画壇の中心的存在として活躍した竹内栖鳳[1864〜1942]。「動物を描けばその体臭まで描ける」と栖鳳自身が語ったという描写力は高く評価され、今なお新鮮な魅力を放っている。
本展では、動物画の傑作にして栖鳳の代表作《班猫》(重要文化財)をはじめ、東京国立博物館所蔵の《松虎》(前期展示 10/6〜11/6)、個人蔵の初公開作品を含む優品の数々とともにその画業をたどる。とりわけ《班猫》は写真撮影ができる貴重な機会(撮影はスマートフォン・タブレット・携帯電話に限る)。
また、同時代に活躍した都路華香や山元春挙のほか、栖鳳門下である西村五雲、土田麦僊、小野竹喬、村上華岳ら、京都画壇の先人たちの作品もあわせて展示される。京都画壇の中心として影響力を持った栖鳳と、その周辺画家たちの作品の魅力を堪能したい。
出典:ひととき2022年11月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。
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