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【手塚治虫「火の鳥」展】名作「火の鳥」に込められた生命観に迫る!(港区六本木・3月7日~5月25日)

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2025年2月号より) 

 漫画家・手塚治虫が、自らのライフワークと宣言して描き続けた「火の鳥」。本作をテーマにした大型展覧会が開催される。原画を中心に、映像、関連資料、「火の鳥」の世界観を表現したグラフィックなど、計800点以上を展示。漫画の神様と称された手塚の画力に目を奪われる。

手塚治虫「火の鳥」展
©Tezuka Productions

「火の鳥」の主題は「生きること、死ぬことの意味は何か」─作品に登場する不死鳥〝火の鳥〟は、時空を超えて変容する命の象徴として描かれ、輪廻転生の生命観が示されている。企画の監修は生物学者・福岡伸一氏が担当。生命は絶えず破壊と創造を繰り返しながら、エントロピー増大の法則(乱雑さ)に抗い続けている(=動的平衡どうてきへいこう)と主張する福岡氏が、「動的平衡」の視点から「火の鳥」を読み解き、未完に終わった物語の結末について考察する。

手塚治虫「火の鳥」展
−火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙生命の象徴−
3月7日〜5月25日


東京都港区・東京シティビュー
[時間]10:00〜22:00(入館は21:00まで) 
[休み]無休
[料金][前売券・平日]一般2,100円、高校・大学生1,600円、4歳〜中学生700円、65歳以上1,800円 *日時指定制
☎03-6406-6652
https://hinotori-ex.roppongihills.com/

出典:ひととき2025年3月号

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