日本画家・石本正画業の全てを辿る初の回顧展開催(京都市京セラ美術館)
2015(平成27)年に95歳で逝去した日本画家・石本正氏の生誕100年を記念した回顧展が、氏の活動拠点であった京都で開催される。
石本氏は現在の島根県浜田市三隅町に生まれ、京都市立絵画専門学校(現・京都市立芸術大学)で日本画を学んだ。卒業後は女性や鳥を題材にした話題作を次々と発表。日本だけでなくヨーロッパの中世美術も広く研究・吸収して確立した情熱的でリアリティーあふれる舞妓像や裸婦像は、戦後日本画の人体表現に新風を吹き込んだ。
本展では、これまで門外不出とされてきた浜田市立石正美術館の所蔵作品を中心に、75年に及ぶ画業の全貌を辿る。さらに絶筆となった《舞妓》や、新たに見つかった素描なども展示。最期の瞬間まで絵画一筋に生きた石本氏の生涯と創作の原点を紹介する。
出典:ひととき2023年3月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。
▼連載バックナンバーを見る
いいなと思ったら応援しよう!
最後までお読みいただきありがとうございます。いただいたサポートは、ウェブマガジン「ほんのひととき」の運営のために大切に使わせていただきます。