作家・川内有緒さんが巡る 京阪神のミニシアター ──「ひととき」2025年2月号特集のご紹介
志を持った作り手によるキラリと光る名作や、現代社会を映し出すドキュメンタリー作品など小規模ながら独自の視点で選んだ多様な映画を上映するミニシアター。いつでもどこでも気軽に映画が観られる時代、地域に根ざしたミニシアターでの映画体験には、どんな魅力があるのでしょう。作家で映画監督でもある川内有緒さんが、京阪神の「映画館のあるまち」を旅します。
<特集担当より>
本特集の旅人で筆者でもある川内有緒さんは、2021年10月号から2023年10月号までの2年間にわたり、「ひととき」で「ホンタビ!」という連載を続けてくださり、そのご縁で今回の特集が実現しました。
※連載でも神戸のミニシアター「元町映画館」を紹介しています。
この「ホンタビ!」の取材で大分県へ行った際、とあるミニシアターに立ち寄り、全国のミニシアターの厳しい状況を伺いました。そこで微力ながら応援できることはないかと「ミニシアターを目的にした旅」を思いついたのです。
今回巡ったのは京都・神戸・尼崎・大阪にある5つのミニシアター。
それぞれに際立った個性があり、持ち味を生かした特集上映を組んだりイベント上映をしたりと、遠方からでも足を運びたくなるような、そこでしか味わえない映画体験を提供してくれるシアターばかり。その魅力を、ノンフィクション作家でありながら、映画監督として各地のミニシアターを巡った経験を持つ川内さんならではの視点で、生き生きと伝える内容になっています。取材を通して、シネコンがあって配信があって、ミニシアターもある。それが豊かな映画文化を育むのだと感じました。
併せて、各館の支配人やスタッフの皆さんにうかがった「おすすめ旅映画」や、映画鑑賞の前後に立ち寄りたい京都・神戸・大阪のおすすめグルメもご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!
また、映画館と共に生きてきたと言っても過言ではない、俳優・片桐はいりさんのミニシアター愛にあふれるインタビュー記事も必読です〜!
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