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「春の江戸絵画まつり・ほとけの国の美術」展~怖い絵、かわいい絵のルーツをたどる(東京都・府中市美術館)

かわいい動物に着目し、日本美術ブームを牽引してきた名物学芸員、金子信久さんがプロデュースする企画展「春の江戸絵画まつり・ほとけの国の美術」が、緑に囲まれた都立府中の森公園の中にある府中市美術館で開催されます(5組10名様に招待券をプレゼント致します。詳細はページ末尾をご覧ください)。

府中市美術館

若冲が描いたユニークな白象の絵や円山応挙や長沢蘆雪の無邪気でかわいい子犬など、江戸絵画というと、現代ではそれぞれの画家の「個性」に目が向けられがちですが、本展覧会では、当時の画家たちの制作の根底にあった「仏教」をキーワードに、現代人の心を魅了する様々な作品が展示されます。

当時の人々にとって切実だった、死後の世界。極楽浄土と地獄の世界の様子は経典に書かれていましたが、「目で確かめたい」という人々の気持ちから、ファンタスティックな浄土や思わず目を背けたくなるような地獄の絵画が生まれました。

【左】土佐行広 《二十五菩薩来迎図》(17幅のうち) 重要美術品 京都市・二尊院蔵(前期・後期展示)【右】《地獄極楽図》(18幅のうち)金沢市・照円寺蔵(後期展示)

江戸時代には、観音さまに羅漢さんなど、信仰の対象であるはずの仏や人物が、面白おかしく描かれることもありました。備わる徳やその逸話から、多彩で楽しい作品が生まれました。

曽我蕭白《雪山童子図》松阪市・継松寺(後期展示)

本展では、子犬の名手として円山応挙と並ぶ人気を得た長沢蘆雪の屏風絵が初公開されます。これまで蘆雪の子犬の絵はほとんどが掛軸だったものの、おおきな屏風に書かれた作品が発見され、公開されるに至りました。貴重なこの機会、ぜひ足をお運びください。

【左】仙厓義梵《竹虎図》(後期展示)【右】長沢蘆雪《枯木狗子図》(後期展示)

「春の江戸絵画まつり ほとけの国の美術」
[会期]
2024年3月9日(土曜日)~5月6日(月曜日・振替休日)
前期:3月9日(土曜日)~4月7日(日曜日)
後期:4月9日(火曜日)~5月6日(月曜日・振替休日)
[休]月曜日(4月29日、5月6日は開館)
[時]午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
[会場]府中市美術館2階 企画展示室
[住所]東京都府中市浅間町 1-3
[料]一般 700円、高校・大学生 350円、小・中学生 150円
☎050-5541-8600(ハローダイヤル)
HP https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/index.html
X(旧Twitter)https://twitter.com/FuchuArtMuseum

5組10名様に招待券プレゼント

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