[こどもの日]書店員さんに訊く、親子で楽しむ絵本3選(神保町・ブックハウスカフェ)
こどもの日を記念して、親子または祖父母と孫で読むのにおすすめの本について、神保町のこどもの本専門店&カフェ「Book House Cafe(ブックハウスカフェ)」の書店員・岩切ももさんにお聞きしました。
1.『きょだいな きょだいな』
100人の子どもたちが遊ぶ、“きょだいな”ピアノにトイレットペーパーなどなど。普段見慣れない視点で描かれている絵が面白い一冊。「きょだいなピアノがあったとさ、~があったとさ、という読むときのリズムがすごく良くて。読み手側も読みやすいので、お父さんお母さん、おじいさんおばあさん方、普段絵本を読みなれない方にもおすすめです」と岩切さん。
2.『こどもたちはまっている』
国内外で活躍する絵本作家・荒井良二さんが絵本をつくるきっかけとなったという長新太『ちへいせんのみえるところ』へのオマージュ作品。こどもたちが待っているもの、風景が描かれ、ページをめくる度に思わずはっとする世界が広がる、アートのような一冊です。
3.『しんちゃんのひつじ』
最後にご紹介するのは、岩切さんイチオシの『しんちゃんのひつじ』。お父さんが出張でいない夜に風の音が気になって眠れないしんちゃん。「ひつじの数を数えるといいのよ」とお母さんに言われても、ひつじがどんな動物かわかりません。こんなかな、あんなかな、と考えるしんちゃんの姿が微笑ましく、子どもの想像力の豊かさを感じさせられます。
文=西田信子
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