【美濃和紙アート展】歴史ある町並みに幻想的に灯るあかりのオブジェ(岐阜県美濃市)
日本三大和紙産地のひとつである岐阜県美濃市。「美濃和紙あかりアート展」の会場となるのは、江戸時代の商家が軒を連ね、「うだつの上がる町並み」として国の伝統的建造物群保存地区に選定されているエリア。「うだつ」は、隣家からの延焼を防ぐために屋根の両端に設けられた防火壁。本来の用途としては「壁」でありさえすれば事足りるが、商人が財を築くにつれ、その権勢を競い合うように立派な「うだつ」を上げるようになった。
豪商たちが「うだつ」を競い合った時代の趣を残す町並みを舞台とした「美濃あかりアート展」では、江戸時代の行燈のように美しく灯る美濃和紙のあかりのオブジェが並び、幻想的な雰囲気を演出。秋の夜長、闇にゆらめく幽玄の美に浸りたい。
出典:ひととき2023年11月号
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