806(大同元)年、京都・西山に開創された楊谷寺。参詣した空海が目の不自由な子猿に出会い、祈祷したところ目が開いたという伝説があり、ご本尊の十一面観音に眼病平癒のご利益を求めて全国から参拝客が訪れる。境内は、桜やあじさい、紅葉など、四季を通じて美しい植物に彩られる。
花手水の始まりの寺で、龍手水(写真)や浄土苑(名勝庭園)の手水鉢には色とりどりの花や硝子玉が飾られている。この花手水を楽しみにやってくる参拝客も多いそうだ。
写真=荒井孝治
出典:ひととき2023年10月号
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