百花繚乱──20世紀初頭、パリで花開いた美(東京都港区・松岡美術館)
20世紀初頭、パリは芸術の中心地として、世界中の芸術家たちを引きつけた。本展では、松岡美術館の収蔵品のうち、当時の多層的な文化交流から生まれた、総勢20名を超える作家たちの作品を紹介。新たな表現を模索して、その可能性を広げた力作がそろう。
新たな表現の探求の口火を切ったのは、フォーヴ(野獣)と評された作家たち。フォーヴィスムに大きな影響を与えた新印象派の画家、ポール・シニャックとアンリ=エドモン・クロッスの作品を起点として、モーリス・ド・ヴラマンクやラウル・デュフィら、フォーヴィスムの作品を展示する。
パリに集まった多くの異邦人たちも、前衛的な表現を希求し、彼らはエコール・ド・パリと呼ばれた。キュビスム、シュルレアリスム、そして日本からパリに渡った作家たちの多彩な表現も必見だ。
出典:ひととき2024年6月号
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