見出し画像

アメリカに渡った名品が一挙、里帰り――滋賀県甲賀市 MIHO MUSEUM

 アメリカ中西部にあるミネアポリス美術館(Minneapolis Institute of Art)、通称Miaは、1883年(明治16年)にミネアポリスの市民や実業家によって美術協会が設立されたことにはじまる美術館で、世界中から収集した約9万点の美術作品を所蔵している。

 わけても日本絵画のコレクションは葛飾北斎など約2500点の浮世絵を中心として、伊藤若冲、狩野派や水墨画の優品など、質が高い。しかも在米美術愛好家からは現在も日本絵画や工芸の寄贈を受けており、進化し続けるコレクションと言われる。

画像1

「群仙図襖」(旧・天祥院客殿襖絵) 狩野山雪 四面 江戸時代 1646年(正保3年) ミネアポリス美術館蔵 The Putnam Dana McMillan Fund Photo: Minneapolis Institute of Art

 本展は、Miaの日本美術コレクションから、水墨画、狩野派、やまと絵、琳派、浮世絵、文人画(南画)、奇想派、近代絵画の優品を展示。江戸絵画を中心として、日本絵画史の主要なジャンルをほぼ網羅する展覧会だ。

 人気絵師たちの作品が里帰りする貴重な機会をお見逃しなく。

ミネアポリス美術館
日本絵画の名品(9/18~12/12)

滋賀県甲賀市・MIHO MUSEUM (ミホミュージアム)
☎0748-82-3411
https://www.miho.jp

出典:ひととき2021年9月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。





いいなと思ったら応援しよう!

ほんのひととき
最後までお読みいただきありがとうございます。いただいたサポートは、ウェブマガジン「ほんのひととき」の運営のために大切に使わせていただきます。