子孫繁栄・五穀豊穣の願いが込められた郷土玩具が生きる町・鹿児島のおもちゃ神社へ──
郷土玩具は地域を表す
見てにっこり、飾ってほっこり。郷土玩具は、古来、子供の健やかな成長や五穀豊穣を願い、日本各地で作られてきた。土地の神様や伝承を取り入れながら、木や竹、土や紙といった身近な材料を使った素朴な人形や動物のおもちゃは、参詣のお土産や祭りの名物として、多くの人に親しまれてきた。近年は、ユルいフォルムと明るい色彩、愛嬌たっぷりの存在感が、若い人たちの間でも話題となり、コレクターも増えている。
今回の旅人の神崎宣武さんは、20代から日本全国、時に世界を巡り、生