映画『彼方のうた』天性のカメラワークで純粋に、丁寧に人を映し出す
本作品は、喪失感を抱えた人を描き続ける杉田監督による長編4作目。第80回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門に出品されるなど、国内外の映画祭で評価を得ている。
書店員で働くヒロイン・春(小川あん)は、助けを必要としている見知らぬ人のことを思い、手を差し伸べていく女性。春は、かつて子どもの頃に街中で声をかけた雪子(中村優子)と剛(眞島秀和)と再び接点を持ったことで、自分自身が抱えている母親への思い、悲しみの気持ちと向き合っていく。
純粋に、丁寧に人を描く映画舞台挨拶では