生きてるだけで、愛。
これは、過去20代の頃にノートに残した殴り書きだ。
映画を観た人はわかるかもしれないが全く同じような台詞が劇中にある。
観た時、涙が止まらなかった。つらかった。
一対一で向き合うとどうにもこうにも絶対的に相手が不幸になる。幸せにできない。疲れさせる。わかっていてもどうにも出来ない。
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とてもとても好きな作品だ。
ヴァージニア・ウルフの遺書や、ダロウェイ夫人について描かれた映画、めぐりあう時間たちがとても好きな理由ときっと同じ類で。
この映画を作ったひと、この話を書いたひとがいる事が当時救いだった。この作品に共感するひとがいる事が、公になることが救いだった。劇中みんなどこか滑稽なのが救いだった。
今までこの手の役は蒼井優がやりがちだったけど、彼女じゃ恐らく綺麗すぎる。趣里のちょこんと佇む姿がとても愛らしかった。
以下、とても好きだった台詞を残したい。
心が痛すぎて、好きなんだけど2回目観れないままもう何年だろう。
そろそろもういいだろうか。
あれから再生しただろうか。
古井由吉の杳子を再読した時のように、全く違う視点で尺度で捉えることが出来るだろうか。