農家への道vol.16:就農準備編③(波乱の農地さがし・後編)
前回の記事はこちら。↓
結構期間が空いてしまいましたが、ようやく農地選定問題が決着しました!(涙)苦節4ヶ月、本当に長かった・・・。
前回の後半で、有難いことに農地候補がたくさんあり、考慮しなければならない畑の条件も多めだったので、各方面の専門家の方々の意見を伺いながら選定することになったことを書きました。
前回の記事のその後、3月後半から今まで、どのような経過をたどって農地決定に至ったかと言いますと・・・
1)各方面の専門家の皆さんと現地確認を2回。
2)ご近所の方の意見を聞きたくて、ご近所さんと現地確認。
3)農林事務所&農協の方と候補地の土壌診断を実施。
4)その結果をもとに、先進農家さんにご意見を伺うこと数回。
5)晴れて(?)農地決定!
こんな感じでした。関わる方の人数が多いので、どうしても決定までに時間がかかってしまいますね。でも、私みたいなどこの馬の骨とも分からない人間に、皆さんこんなに親身になってくださって本当に有難いなぁと思っています。
ちなみにどの農地になったかというと、前回の記事で言う「⑤家から1㎞の1町ほどの畑(埋立地なので水はけ悪いかも&風が強い)」の農地に決まりました。詳しくは後述しますが、このうち半分ほどの5反強だけ借りる予定です。
各番号について、このあと簡潔にまとめてみますね。
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【1~2の現地確認について】
現地確認は、本当に死ぬほどやったほうがいいです。笑
この辺りは雪が多いところなので、3月下旬に雪が消えてから、みんなで行ったり自分ひとりでいろんな天気の日に行ったり(水はけや日当たりが見たかったので)、トータルで6回くらい見に行ったでしょうか。近所の畑だからこそなせる技かもしれません。でも使い始めてしまったら今後10年以上畑に通うことになるので、苦もなく通えなければ意味がないですしね。
そして畑についてはそこまで詳しくない私でも、実際にじっくり畑を見ると、「石が多いな」とか「水路までの導線がいいな」とかいろいろ分かって、各専門家の方に質問するときも具体的に質問できてよかったと思います。
あとで後悔したくないので、それこそいろんな方に「どう思いますか?」「どっちのほうがいいと思いますか?」など聞きまくりました・・・^^;
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【3の土壌診断について】
農林事務所の方と農協の方が「土壌診断をやってみましょう」とお声がけくださったので、4月上旬に最終的に残った候補地2ヶ所で土壌診断を行いました。
今回やっていただいたものは、まず土を掘って作土層の深さを測り、その後、その穴に水を注いで排水性を見る検査。あとは表土を少しはいでから15cmほどの深さまで均等に土を採取し、pH値や土質、栄養分などを調べる検査でした。
この検査の結果、候補地①は砂壌土(SL)で水はけは良好。候補地②は壌土(L)で埋立地のため排水不良気味。ということが分かりました。また土の栄養分的にはどちらも大差なく、緑肥を施用して堆肥を入れれば許容できるくらいとのお話し。
こうして検査をしていただいて、ここまで水はけが違うことが明確になったので、パッと畑を見ただけでは分からないということが分かって(?)勉強になりました。まぁ当たり前といえば当たり前なんですけど・・・。いい条件にばかり目が行きがちですが、本当に見なきゃいけないのは悪い条件の方なので。
悪い条件が克服できるものなのか?許容できる範囲内なのか?という点は、農地探しにおいて本当に大事なポイントだなあと思いました(←これは個人的にいろんなパターンに当てはめられると思っているので、他の記事でも何度も書いててすみません)。
最初から完璧な農地なんて、コネのない新規就農者にとっては皆無と言えるくらいなので、改良することを前提に探すしかないところもありますしね。
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【4~5の農地決定について】
そんなこんなで、いろいろな方にご意見を伺いまくった4ヶ月。最終的に決まった農地は、水はけが悪いほうの候補地でした。最後に残った2つの農地に関しては、本当にどっちになってもコスト的にはあまり変わらない感じで、迷いに迷いました。
決め手は、なんだろう・・・。強いて言えば、整地の必要がないことでしょうか。開墾作業、かなり大変なので(笑)、最初の畑は整地の必要がないところから始めて、農地を徐々に拡大していくタイミングに合わせて時間をかけて準備したら?というアドバイスもいただいて。
たくさんの方に最終確認をして、全員の意見が一致して、それでようやく決定したという感じだったので、私が決めたというよりは「みんなで決めた」農地となりました。
ただ、決定した方の農地も排水対策(明渠or暗渠を掘るなど)が必要なので、簡単というわけではないのですが。まぁこの点に関してはおいおい書きます。
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晴れて農地をどこにするかが決まったわけですが、この後まず土地の所有者さんと「農地賃貸借契約書」を交わし、市町村の農業委員会に「農地法第3条の規定による使用許可申請書」というのを提出しなければなりません。
(内容が分かりやすかったので、上記のページを貼らせていただきましたが、私の居住地ではありません。。。笑)
許可申請書を提出して、農業委員会の審査に通って初めて「農地の取得」ができます。なので、この審査に落ちたら、そもそも就農できなくなってしまうことに😅営農の堅い意志があり、かつしっかり書類を作れば落ちることはないと思うのですが・・・ここで「農家への道、終了!!!」にならないように、審査を通過できるよう祈ってます。
次回は、農地の審査のその後と、土壌改良の話になるでしょうか。また1ヶ月くらいあくかもしれませんが、お楽しみに!(自分でハードルを上げていく)
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