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【読書記録】「時間」から逃げ出す魔法 

 いつでもどこでも付きまとってくる「時間」の追ってから逃れて、自由になるための三冊を紹介します。詳しい感想や引用を含めたバージョンはこちら(ブログ) https://honnneco.hatenablog.com/entry/2022/05/04/010341
 時間にとらわれずに羽を伸ばす、なんて言うのもつまりは「目減りしていく時間」という考え方に捉われていると思うのですが、その束縛から少し解放されたいという思いから本を選びました。
※ブログの方が以前からつけていたのと、画像挿入などが簡単なため長いバージョンは引き続きブログで書いています。あしからず。

一冊目は児童文学の傑作、ミヒャエル・エンデ作の『モモ』。「時間どろぼうから時間を取り返した女の子」の話。童話だからこそのメタファーや言葉遊びで、時間の概念を考え直すきっかけをくれます。大人の頭に柔軟性を取り戻すためにもおすすめな一冊。

 二冊目はフランスの詩人シャルル・ボードレールの詩集『巴里の憂鬱(Spleen de Paris)』。ここには『酔え!(Enivrez-vous!)』という詩が収録されているのだけれど、「時間」の重苦しさから逃れるにはなんにでもいいから「酔うことが肝心!」とのこと。ブログでは原文との対比考察もしてみました。

 三冊目は1977年に17歳で早世した画家・詩人である山田かまちさんの遺作集『悩みはイバラのようにふりそそぐ』。青年が捉えた「時間」に関する文章は、歌人の俵万智さんの著作『短歌をよむ』でも紹介されていました。俵さんの短歌と共に、紹介しています。

 時間のとらえ方を変えることで、少しは人生が楽になるかも。連休後半、週明けから日常に戻るための栄養剤としてもどうぞ。

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