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「○○の主役は我々だ」という名称に権利者がいるって本当なの?調査した私の本音を書きます。
はじめに
分かる人が分かればいいものだから、詳細は省きますが「○○の主役は我々だ」という名称で活動してきた実況者の皆さんが、○○の主役は我々だという名前を使えなくなってしまった状況にあります。
(権利者と交渉が決裂したとか何とか…)
注意⚠️
この記事に書かれている事が事実とは限りません。
ファクトチェックをしながらご覧ください。
調査:商標を検索してみよう。
商業活動する際、社名や商品名、グループ名等を独占的に利用したい場合には「商標登録」を行う必要があります。
当然ですが「○○の主役は我々だ」という名称の「権利」を主張するのであれば「商標登録」されているはずです。
では、実際に調べてみましょう。
今回の調査には「特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)」を採用します。
まずは「我々だ」というキーワードで検索してみましょう。
結果:0 件
この時点で「我々だ」や「○○の主役は我々だ」という名称は商標登録されていない、つまり「権利がない」という事が明らかになりましたね。
では、続けて「wrwrd」で検索してみましょう。
結果:0 件
何となくお気づきかと思いますが…そうです。
「○○の主役は我々だ」に関連するキーワードは、商標登録されていない為、誰でも自由に使うことが出来るのです!!
なら、彼らの言う「権利者」は存在しないのでしょうか?
……いえ、そうとも言い切れません。
何故なら「○○の主役は我々だ」というグループの始まりは、1つの動画だったのですから。
調査:著作権を調べてみよう。
「○○の主役は我々だ」というグループ名は、グループの創設者であるグルッペン・フューラーさんの「第二次世界大戦の主役は我々だ!」という動画が由来とされています。
なので、仮に「権利者」とされる人物が「グルッペン・フューラー」であるならば、分からなくもありません。
彼が作った動画のタイトルを元に、彼が作ったグループなのですから、当然彼に権利があると考える人も少なく無いでしょう。
……本当に?
仮に彼が権利者であり著作権を主張しているのだとした場合、まずは「第二次世界大戦の主役は我々だ!」というタイトルに著作権が発生するのか否かを考える必要があります。
著作権は「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」に発生すると定義されています。
では「第二次世界大戦の主役は我々だ!」という名称には思想や感情が含まれていて、それを創作的に表現できていて、文芸の範囲に属しているものでしょうか?
私にはそうは思えません。
例えば「創作的に」という部分を考えてみましょう。
ここでの「創作的に」は独創的である必要はありませんが、個性が存在しており、尚且つありふれたものではない事が必要になってきます。
ですので、通常では動画タイトルや団体名、キャッチフレーズなどの「短いテキストには著作権が発生しない」と考えられています。
しかし、短いテキストでも著作権が認められるケースがあります。
それが「俳句」です。
思想や感情を575の17文字で表現する性質上、認められています。
この事から、短いテキストで著作権が発生する場合には17文字以上は必要なのでは無いか、とも言われています。
ですが「第二次世界大戦の主役は我々だ!」は15文字である為、17文字以上ではありません。
また、ありふれた表現では著作権が発生しない訳ですが「○○の主役は××」という表現は昔から使われているありふれた表現ではないでしょうか?
例えば、ポケットモンスターシリーズでは「時代の主役は私たち!」というセリフが登場します。
このような昔から使われがちな表現に著作権は発生するのでしょうか?
これらの事から「グルッペン・フューラー」さんには、グループ名の著作権がない事が考えられます。
結論
現状では「グループ名に権利者は居ない」と考えられる。
なら、どうしてグループ名が使えないのか、という話になりますが、権利者がいるという事実がある以上、権利を主張して対立する人物が存在している事に他なりませんので
面倒くさい争いを避けたい
仲間うちでのトラブルだから穏便に済ませたい
公表されていない企業/団体が絡んでいて複雑化している
などの可能性も考えられます。
※この記事では、そこまで深く考察なんてしません。
明確な問題点
それは前述にある通り「商標登録されていない」という点にあります。
「○○の主役は我々だ」というグループ名は、現時点では誰にも権利が無い事が考えられる状況。
万が一、第三者が「○○の主役は我々だ」という名称の商品を販売し、商標を登録してしまった場合、「○○の主役は我々だ」というグループ名は、メンバーでも、自称権利者でも使えなくなってしまいます。
「○○の主役は我々だ」というネームバリューは大きなものですので、名前だけ欲しい人が居てもおかしくは無い訳です。
個人的な本音
自称権利者と争うくらいであれば、先にメンバー側で商標登録してしまって、自称権利者を商標権の侵害として訴えてしまえば良いのではないか
……という事が、私の本音であり、主張になります。
このまま対立を長期化してもメリットはありませんし、商標登録されてしまうリスクを抱え続ける事も問題だと思いますので、これが単純で分かりやすい解決方法なのでは無いかと、私は思います。
商標権は早いもの勝ち。
皆さんは、この事を忘れないようにしてください。
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