「非合理的信条と合理的信条」No.170
臨床心理学者、アルバート・エリスは、
「感情や行動の障害を引き起こす原因のほとんどは、
出来事ではなく、非合理的な信条である」と言います。
人から悪口を言われたとしましょう。
それに対して、とても腹が立つ人と、
それほど腹が立たない人がいます。
この差は何なのか?
結局それは「信条の違いなんだ」とアルバートは教えてくれます。
「他人の悪口を言うべきではない」という心情に立つと腹が立ちますよね。
でも、「他人の悪口を言わない方がいいけれども、言うこともある」という
心情に立つと、腹が立たないのです。
一方、ふだん、つぎのような言葉もよく耳にしませんか?
「〜に決まっている」
「〜でなければならない」
「〜なんて耐えられない」
これらも、すべて『非合理的信条』と言われています。
これらは、合理的な根拠がないのに、
絶対的で妥協がないのです。
ですから、問題はほとんど解決しないし、
ときには更に難しくしてしまいます。
それよりは、
「〜の方がいい」
「〜かもしれない」
「〜であってもこの世の終わりではない」と
『合理的信条』で対処する方が、
少なくとも問題解決の障害にはならないのです。
しかも、これらの方が前向きで明るい発想につながるように思います。
いかがですか?
感謝