場の主催学からの学び②
本日も自由大学『場の主催学』からの学びを記載していきます。
コミュニティ≠イベント
毎週月曜日開催で3か月間連続のセミナーがあります。
毎回様々な講師が登壇し、いろんなノウハウや知見を与えてくれます。
各回60分の開催で、基本講師の講演を聞き、最後に質疑の時間があるといった流れになっています。
さて、上記のようなセミナーがあった場合、これはコミュニティとよべるでしょうか?
何をもってコミュニティと呼ぶかどうか。見解は人それぞれかもしれませんが、そもそもコミュニティとはどういうものか?を考えると答えが導き出せるかもしれません。
コミュニティは人と人とのつながりや関りを作り出すもの。一方から教えられるものではなく、双方向のコミュニケーションが発生するもの。
つまり、「持続的な横の関係」がコミュニティには必要不可欠な要素と言えるのではないでしょうか。
そう考えると、上気されたケースは連続的なイベントでしかなく、コミュニティとは呼べないという結論につながるかと思います。
コミュニティの成長メカニズム
もう少し整理すると、コミュニティとは何かしらの『目的』があり、それに基づき何をする/しない、誰を入れる/入れないの『軸』が存在し、その目的や軸に対しメンバーが横のつながり=活動を行っていくはずです。
この活動の継続や拡大がコミュニティの価値向上につながりますし、当然ながらメンバー自身が何らかのベネフィットを得る、つまりは相互利益構造であることがいいコミュニティの理想的な形と言えます。
そうなると、既存メンバーが高い満足度をキープし、リピーター化していくとともに、新しいメンバーに影響が広がっていき、コミュニティとして成長していくことにつながります。
コミュニティの『イベント化』という課題
コミュニティのイベント化の課題は、前述している内容からもおわかりかと思いますが、横の継続的関係性を失うことが最たるものです。
これは、企業が赤字になり縮小均衡になる状態に似ていると言います。
主催者が何かを企画・推進しないと動かない
主催者が一方的に価値を提供し、メンバーは消費するだけの関係性になる
この状態は、主催者のお金や想いが尽きると終わってしまう状態ということです。
まとめ
改めてですが、コミュニティは横の継続的な関係性あってのものです。
一方向のコミュニケーションではなく、関わるメンバー双方向のコミュニケーションが必須であるということです。
そして、決してイベントが劣っており、コミュニティが優れているというわけではなく、その時々の目的や前提で使い分けていくべきものということです。