投資家からみたHonmonoの魅力
よりよい世界をつくるために。
はじめまして、寺田 龍二です。「よりよい世界を1日でも早く作ること」をミッションとし、パラレルワーカーとして複数の活動をしています。具体的には、起業家、個人投資家、会社員、大学講師、企業顧問の5つを軸としています。
「5つの活動をしている」というと一見複雑に感じられるかもしれませんが、実は至ってシンプルです。ミッションを実現するための活動を、改めてカテゴライズをすると結果的に5つだった、という言い方が正しいかもしれません。
よりよい世界に向けて誰もやらないのであれば「起業家」として自分がやる。誰かがやるのであれば「投資家」として資金面から支援する。お金は必要としていないが、僕の知見を経営に活かしたいと思っていただけるならば「顧問」として経営に参加する。一方、誰かがやろうとしても、 社会の壁や構造上の問題があるときは「会社員」という立場で会社の看板を使ったり、「大学講師」という看板を使ったりしてそれを解決する。
このように、ミッションを実現するための手段として5つの活動を行っています。
Honmono代表、三井所 健太郎との偶然の出会い
元々、アーティストが実践していると言われる「アートシンキング」に興味があり、アートシンキングを活かしてビジネスをグロースさせている事例を調査していました。その調査がきっかけで、「Honmono協会」という、アートとビジネスで新たな価値を生み出そうとしている組織があることを知ったのです。
その後しばらくして、投資検討先の企業の生産工場を、見学・調査のために訪問させていただいた際に、たまたまご一緒したのが三井所さんでした。「どのような活動をされているんですか?」「Honmono協会という団体を運営しているんですよ」「あのHonmono協会ですか?」という形で、偶然に偶然が重なり三井所さんとは出会いました。
Honmono協会の魅力
Honmono協会は、「アートシンキング」と「ティール組織」をキーワードに、これからの日本における働き方や組織のあり方の変化を先んじて実践している存在だと感じています。
僕はこれまで、ロジカルシンキング、クリティカルシンキング、デザインシンキングなど、ビジネスにおける思考法をいくつも学び実践してきました。しかし、世の中の変化のスピードと複雑性が高まる中で、これまでの思考法では解決できない課題が出てくるようになりました。そこで注目したものが、”アートシンキング”です。
アートシンキングとはアーティストの多くが持ち合わせている思考法であり、アーティストが作品を生み出すときの考え方や思考プロセスのことを指します。自身が成し遂げたい世界をとことん突き詰め究極的に自己と向き合い、世の中に変化をもたらす。それが企業活動のなかで注目されていることを感じ、アートシンキングを研究したいと思っていました。
前述の通り、これがHonmono協会を知るきっかけに繋がっています。アートとビジネスの共創から新たな価値を生むことを目指すHonmono協会は、これまで難しいとされてきたアートサイドとビジネスサイドとを融合させ得るプレイヤーだと感じています。
またこれから日本は、今まで当たり前だったヒエラルキーが固着した組織で構成されるのではなく、取り組みやその目的によって、関わる人や取り組みそのものも柔軟に変化する構造になっていくと考えています。 それをプロジェクト単位で組成・解体を繰り返す組織は今の日本組織社会において僕はまだ見たことがありません。ただ、Honmono協会はその組織の在り方に非常に近い運営をされている団体だと思っています。
また、それをすでに一般化された言葉で表すと「ティール組織」が最も近いかもしれないですね。ティール組織とアート思考をかけ合わせることで、これまで解決されなかった課題を解決する、あるいは新しい価値を生むことができるのではないかと考えています。それが今、Honmono協会との出会いを通じて、確信に変わってきつつあります。
一方で、誰もまだやったことがない不確かな取り組みは、熱量をもつ人が居ないと、成功しません。三井所さんの熱量は凄まじく、「この人ならやってくれるんじゃないか」と感じています。
実際に参加して感じる葛藤
”見る”と”やる”は全く違って、とても難しいと感じています。 学術上や、論理上では「こうあるべき」や、「こうしたほうがいい」というものはあります。しかし、実際に物事を前に進める際に重要なのは学術や論理ではなく人と人との関わりです。1人ひとりに感情や意見、意思があります。理論上正しいことや、事実上正解なことも、人と人との関わりにおいては、必ずしも正解ではありません。傍から見ているのと実際に参加してやってみるのとでは、全く違うということをひしひしと感じています。現在、僕は三井所さんのサポート役、Honmono協会のディスカッションパートナー、あるいはメンバーの相談相手として、その時・その人にとっての最適なアドバイスを行っている立場なので、実務者ではありません。それでもその難しさを感じるので、実際に運営する立場ははより顕著に感じているのではないかと思います。
起業家や経営者がHonmono協会に入るメリット
僕自身が感じているメリットをお伝えするので、今回は「起業家や経営者がHonmono協会に入った場合に何を学ぶことができるか」という観点でお話をします。
起業家や経営者にHonmono協会をおすすめする理由は3つあります。
1つ目が、組織のエンゲージメントとモチベーションを高める・維持する仕組みを学ぶことができる点です。Honmono協会は良い意味で求心力がプロジェクトにあり、三井所さんにはあまりありません。 これは組織としてスケールする可能性があることを意味しています。プロジェクトに熱量があるということは経営者に依存しない組織作りができるため、汎用性やスケーラビリティがあるのです。
2つ目は限られたリソースを活用したレバレッジが学べるということです。プロジェクトを運営する際には、限られたリソースで行わなければなりません。必要なリソースを得られない場合は、自分のリソースを使わなければなりません。経営者は「限られたリソースを使いどう仕掛けるか」ということを常に考える必要がありますが、実際にそれを体現している経営者の横で学べることはとても良い経験になると考えています。
3つ目はこれからの社会に合わせた柔軟な戦略が学べるということです。Honmono協会は今後の社会を作り得るような組織です。働き方が多様化し、かつプロジェクトベースで物事が動くというときに適応できる組織を間近で見ることができます。一方で、これまでのヒエラルキー型の組織における知識や運営方法が全く機能しなくなるわけではありません。そのため、これまでの社会で磨かれてきたこととこれからの社会で求められること学んできたことの両方を使い分けられるようになると、経営者としてより強いと思います。
以上の3つが起業家や経営者に対してHonmono協会が提供できる価値だと思います。
これからの関わりについて
一言で言うとアズ・ユー・ウィッシュです。「お互いどうしたいのか」と、すり合わせる中で関わり方を模索していきたいと考えています。また、僕はHonmono協会と関わるうえで、達成したい目的が2つあります。
1つ目に、僕は現在もアート思考やビジネス定義に興味があるので、Honmono協会でそれを見て、感じたいということ。
2つ目にティール組織の運営最適化というものを皆さんの活動を通じて分かるようにしたいということ。
この2つの目的を達成するために、どのような関わりが一番いいのかということをその都度、議論しながら柔軟に決めていきたいです。カチっと決めるのではなく、その時に足りないピースを埋めるような役割でいたいと思っています。それは例えば、アドバイザリーや人のご紹介、プロジェクトの立ち上げなど、様々な関わり方の可能性があります。
一つあげるとするならば、全体設計におけるリスクヘッジの機能は担いたいと考えています。領域によっては攻める必要性がないものもあるため、その場合にはブレーキをかけていきます。それは直接自分がブレーキをかけるパターンもありますし、その分野のスペシャリストを紹介するという方法もあります。 状況に応じてアクセルとブレーキを踏み分けるように組織がリスクを正しく捉えられるような関わり方をしていきたいです。
寺田龍二(Temple Field LLC代表)
1988年広島県広島市生まれ。
シリアルアントレプレナー(連続起業家)・投資家・会社員・大学講師・企業顧問の5つのわらじを履き、多角的な事業支援活動を行う。
「1日でも早くよりよい世界を実現する」をミッションとし、様々な知見と行動力を用いて、日々頭を使い、手足を動かし、経営者と一緒に汗をかき、事業を成長させている。
Temple Field LLC 公式サイト