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358 詩 いくつもの扉

いくつもの扉

ぼくは小説を読む
君は歌を聴く
諦めきれない季節が
なにもしなくても過ぎてしまう
どこで道を失ったか
わかったとしても戻れない
いくつもの扉があって
その向こうへ行くべきなんだ
いくつもの扉を抜けて
ずっと遠くへ行くべきなんだ

ぼくは大声で叫ぶ
君は耳を塞ぐ
時間を失ったままで
すれ違うだけの日々を送る
いつまで続くの
なにを聞いても答えはない
いくつもの扉があった
そこを通り抜けるべきだった
いくつもの扉があった
もうどこへも行けない

限りのある世界の中で
毎日がんばっていたはずなのに
虚しさを恐れすぎてしまったから
その歩みを止めてしまったね
ずっとそこにいよう
動けるようになるまで

表現、難しい。



 

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