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359 詩 五月の冷たい雨

五月の冷たい雨

甘い酒注いできて、なにか言っている
ぜんぜん耳に入ってこないし
心にも響いて来ない
どうしてそこにいるのかもわからない
ただ時間が過ぎて行くのを待っている
あれは五月だったから
もう昔の話だね
きっと忘れている

友達の車を借りたからってキーを見せて
それがなんだか知られたクルマ
だからなんだって言うの
そんなのに乗ってガキじゃあるまいし
喜んだふりなんてもうしたくないんだ
あれは冷たい雨の日
もう昔の話だね
思い出すはずもない

お互いもういいオトナ
話をする必要なんてないことを
いつまでも話してもしょうがない
わかっているけれど
やっぱりそこは言葉で欲しかった
ちゃんとこっちに伝わるように
あなたの言葉で欲しかった
You need your love……


思うようにいかないものだ。

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