プレドニン(ステロイド)という薬

詳細はwikiを見てもらうことにして。

やめるまで時間がかかる

プレドニンは1度高用量を服用するとやめるまでに少なくとも1年、たいてい途中でトラブルが発生しがちなのでだいたい2~3年はかかる。机上では2ヶ月でやめようぜ~などと推薦されているようだけど、そんなん無理。それはきっとレアケース。

少量でも効果がある

皮膚科でもらうものすごく微量でも影響があるのだから服用は1錠でもかなりの影響がある。高用量組からしたら1錠なんてへっちゃらさ!というところだけど、それは単なる油断であって影響は大きい。むしろ1錠(5mg)からの減量がとても大変だ。下手するとここから0までに1年以上かもっとかかる。その中で1mgとか0.5mg減少毎に大喜びし、意味もわからず再発して嘆き悲しむことは多々ある。1歩進んで30歩下がるなんて日常茶飯事の薬。

離脱症状

しかも急激にやめるとステロイド離脱症状というものがあってとても大変なことになるらしい。

http://mentalsupli.com/medication/steroid/prednisolone/self-suspension/

上記リンクの3に詳しい。オレの場合高用量長期になるからまぁいろいろだ。もちろん小用量でも離脱症状はある。

ちなみに24年前はいろいろこれら症状は出てたけど、離脱症状なんて知らず、単に身体の不調、怠け癖、精神的なダメージと思っていた。でも科学的な理由があったわけで、気分的に悩む必要がなかった。無駄な悩み。知るということは心を軽くすることでもあるね。

何のために飲んでいるかわからなくなりがち

プレドニンは強い薬なだけに、飲むと割りと早く効く。効かない方もいるけど合うとそれこそ数日で効果が出る。病状が悪化しているときは本当に神様のような薬。

だけど、人間そうも謙虚にいられないようで病状が落ち着いてくると今度は副作用に苦しみ始める。そうなると悪魔のような薬へと変貌する。

つまり、最初の1ヶ月程度を過ぎてしまうと病気との闘いから薬、つまりプレドニンとの戦いに変貌する。これがとても厄介。はっきり言って負けが見えている勝負を挑む必要があるわけだ。しかも長期戦。

理解されにくい

副作用を抑えるために日常生活は制限されるが、周りは薬の副作用にはなぜか大変厳しくて理解なんかしてくれない。「よくなってるからいいじゃん」「良薬は口に苦しだよー」とか。お前が飲んでみろ、の世界。ただそういう輩は一部なのであっさりと交友は切る。そうやって自分を守り、見極めていく。まぁ切ったところでそういう人たちはそういう人たちなので困らないし、ストレスにしかならない。これは薬云々抜きにして自分の性分だけど。

でもやめるわけにはいかない

そういうものだ。この薬がなかったら死んでた人はたくさんいる。文句を言いながらでも、涙を流しながらでも、とてもとてもいやな思いをしながらでも飲んでるのはこの薬が自分の命を救ったり支えたりしているのを知っているから。

ネフローゼだってこの薬がなかったらきっと腎不全などに陥って重症化し死ぬ病気だっただろうし。死なないまでももう人生を棒に振る必要があっただろう。それと引き換えの副作用なんだ。

ただまあ。

頭でわかっててもやっぱり副作用はきつい。

人間だもの、矛盾くらいする。

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