小説 冷静と情熱のあいだ Blu
辻仁成さんの「冷静と情熱のあいだ Blu」を読みました。
ズバリ、恋愛小説です。
過去に一度読んでおりまして、前回は私が30歳くらいの時でした。
約20年ぶりの再読になります。
これは「合作」という表現で良いのでしょうか、
主人公の男性「順正」目線を辻仁成さんが書き、
女性の主人公「あおい」目線を江國香織さんが書いています。
男性版にはBlu、女性版にはRossoのタイトルを付けて別々に出版されました。
主人公の男性・順正は、昔の彼女・あおいの事を忘れられずにいます。
前回読んだ時は、順正が事あるごとに、あおい…… あおい...… あぁ、あおい…… と繰り返すものですから(いつまで言うとんねん。)と感じたのですが、今回はそこは殆ど気になりませんでした。私が50歳になって視点が変わった。な~んて事ではなく、ただ単に前回読んだ事で順正の性格を知っていたからでしょう。
今回は、あおいが去って行ったシーンとその理由に心が痛みました。
あおいはよく頑張りました。
順正の何千倍も、何万倍も、あおいは辛かったことでしょう。
そのあたりがRossoでどのように描かれているのかがとても気になります。
物語が終盤に近づくにつれ、順正の自己コントロールの甘さが次々と露呈し始め、(順正、君はいったい何をやっとんねん。)と思うのですが、このあたりをどの様に感じるかは、まさに読み手によって相当の開きがあると思います。
Rossoをまだ読んでいませんので、読み終わり次第感想を書かせて頂きます。
さて!ここで!なんと!!
映画のメイキング映像を発見しました~!!!(多分レアモノ。)
お時間がありましたら、ぜひご覧ください。
それではまた!