『美味い話にゃ肴あり』(ラズウェル細木)

今回は『美味い話にゃ肴あり』です。居酒屋酔庵(すいあん)で働くマスターと常連客の会話と料理のエピソードが書かれているグルメ漫画です。

全13巻読み切りましたが、正直途中で読むのやめようか迷った漫画です。
好きになれなかった理由の1つは、料理は二の次感が強いから。
居酒屋酢庵で繰り広げられる会話の中でオーダーした肴が出てくるんですが、全くと言っていいほどその料理に触れられないこともあり、料理が雑に扱われているように感じます。料理に関係ある話になっても1つ1つの蘊蓄が少ないです。というよりも、コラムに蘊蓄のような小ネタが書かれているのですが、今更感のある内容で首を傾げたくなります。
2つ目は、説教話のコラムが1話ごとにあり、それが段々腹立たしく感じるからです。世の中に対する作者の偏見もあります。なのでほぼ読み飛ばしました。
3つ目は話がワンパターン化して先が読めてしまうことです。
僻みネタ、喧嘩腰、愛人ネタ、マスターの突拍子もない話、など誰が中心に話すかでネタが決まっていて、オチが読めるのでつまらないのです。

とは言え共感できた点、というより食べてみたい、作ってみたいと思った料理はけっこうありました。例を挙げると
白魚の天ぷら
穴子のとろろ焼き
牛バラの赤ワイン煮
柳鰈の一夜干し
秋刀魚の昆布締め
茄子のひすい煮
黒豚の角煮
甘鯛の一夜干し
玉子入りモツ煮込み
烏賊わた鍋
賀茂なすの田楽
鰒皮のにこごり
槍烏賊のうに和え
牛肉のたたき
スペアリブの梅酒煮
…などなど。
モツ煮込み、加茂なす田楽(米ナスだけど)、ひすい煮はたまに家で作ります。私は専ら肴ではなくおかずですが、たっぷり作って味の変化を楽しみます。
一夜干しはあの独特の旨味とスモーキーな香りが好きです。家で作るのは難しいですよね。私は食べる係に徹します。
槍烏賊のうに和えとか烏賊わた鍋、穴子のとろろ焼は初めて知った料理です。どこで食べられるか調べてみようと思います。
スペアリブの梅酒煮は、毎年梅酒を漬けているので塊肉で作ってみたいと思います。(梅酒余ってるのに毎年漬けてて飲み切れない私)

ということで
みなさんにはおすすめの肴ってありますか。
居酒屋でよくある、家でも作れるおススメレシピを教えてください。
今まで読んだ漫画の中で、つまらないと言うより腹が立った漫画はありますか?

ではまた!



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