2024.1.2 日航機の炎上事故を分析する
2024年1月2日、日航機の炎上事故について。
このニュース映像では、日航機は胴体部分がほぼ全て焼け落ちていて、翼くらいしか残っていない。
私の感じた疑問がいくつかある。
疑問1.海保機の映像をニュースでは写していないように思うが、本当に海保機とぶつかったのか?
疑問2.旅客機はこれほど燃え尽きるものなのなのだろうか?
まず疑問1から見ていく。
疑問1.海保機の映像をニュースでは写していないように思うが、本当に海保機とぶつかったのか?
上のYouTube映像では、衝突したと見られる辺りに海保機の残骸が残っているようだ。
以下の動画を見ると、海保機は衝突した場所で激しく炎上しているのが分かる。
海保機の残骸はこちらのニュースに出ていた。
日航機が海保機とぶつかるとなると、可能性のあるのは日航機の
①車輪
②機首
③主翼(エンジン)
だ。
海保機はボンバルディアDHC-8-300とのことなので調べてみると、かなりの大型機だ。
その中に旅客機と一緒に写っている写真があった。
これはかなりの望遠レンズで撮っているので、サイズ比はほぼこの写真通りだろう。
となると、着陸前で車輪が地面からかなり高い位置にある場合以外は車輪とぶつかることはあり得ない。
以下のニュースで、乗客が「翼から火が出た」と語っているので、エンジンにぶつかったのだと推測される。
以下のニュースによれば、管制から着陸許可が出ていたそうなので、その時点で滑走路に海保機はなかったと思われる。
予め滑走路に海保機がいたのなら、機長は目視で発見して着陸を回避して再浮上できたはずだ。
となると、着陸寸前に海保機が横から滑走路に侵入してきたことが推測される。
そこに日航機のエンジンがぶつかった。
海保機の胴体に横からだ。
エンジンの方が機体より強度があるので、海保機は破壊され、少し飛ばされた場所で炎上。
そんな状況ではなかっただろうか?
以上の情報を総合すると、
a.海保機が何らかの理由で許可なしに滑走路に侵入した
b.管制が誤って海保機に滑走路への侵入許可を与えた
のいずれかということになるかと思う。
今、テレビのニュースで見たところによると、
管制:滑走路の手前までの侵入許可を出していた
海上保安庁:離陸許可を得ていた
とのことで、両者の認識に食い違いがあったとのことだ。
元旦の能登地震から続いたので意図的に起こされた事故なのではないかとの推測も一部にはあるが、純粋な事故と見るのが現時点では現実的だろう。
疑問2.旅客機はこれほど燃え尽きるものなのなのだろうか?
以下の動画では、乗客の脱出時には胴体部分が燃えている様子はない。燃えていたら脱出などできないから当然だ。
それなのに翌日には胴体部分が燃え尽きてしまっているのはなぜなのか?
ジェット燃料は主翼に格納されているはずなので、この状態から胴体部分が燃え尽きるのは、素人考えだとどうも納得がいかない。
ということで調べてみた。
胴体部分の素材は、かつてのジュラルミンから炭素繊維に移行しているようだ。
エアバスA350では、胴体には炭素繊維53%、残りはアルミ合金(ジュラルミン)が使われているようだ。
炭素繊維はあくまで繊維なので、プラスティックと混ぜて初めて、形のあるものを作れる。
要は炭素繊維を含むプラスティックだ。
それほど高い耐熱性を持つものではないだろう。
別のサイトによれば、「マトリックス」と呼ばれるプラスティックの種類によって燃焼温度は変わるとのことだ。
ということで胴体部分が燃え尽きてしまうこと自体は不思議ではなさそうだが、乗客の脱出時にはそれほど燃えていない胴体部分が一夜明けたら燃え尽きていたことに対する疑問を感じたが、ニュース映像を見ると、夜のうちに胴体部分はかなり燃えており、盛んに消火活動が行われているので、何を燃料として燃えたのかに関して疑問が残るが、燃え尽きたこと自体には納得した。
ちなみに、海保機と衝突した際の爆発的火災は、プロペラ機である海保機の燃料によるものと思われ、その後に日航機が燃えながら走っているのは海保機の燃料を浴びたからなのだろう。日航機の燃料ではあのような爆発的火災は起こらないようだ。
まとめ
事故原因は海保機との衝突で間違いないだろう。
【追記】
ある方より以下のような情報を頂いた。
「着陸後(停止後)に機体下面に炎が見えてるのは衝突の衝撃で燃料タンクが損傷しジェット燃料が漏れていた可能性が高い。
難燃性の灯油でも火災により暖められれば激しく燃え始める。
燃料タンクには片道分+αの燃料が残っており機体を焼失させるに十分な量と考えます。」
胴体部分を燃やしたのは、漏れ出たジェット燃料と見て良さそうだ。
【追記】
https://www.fnn.jp/articles/-/637802炎上の進み具合はこの記事の中の30枚の写真で分かる。