行ってよかった宿 2022/6
こんにちは紅油(ほんよう)です。
2022/6もいくつかに泊まってきました。
行ってよかった宿、6月編を紹介させていただきます。
蔦温泉旅館
#青森県 #蔦温泉
久しぶりの訪問となった蔦温泉さん。やはり最高でした。
温泉:
はい、最高です。温泉のためにここまで来たといっても過言ではありません。
酸ヶ湯温泉まで足を伸ばした人は是非、蔦温泉まで行かれてみてください。後悔はしません。
自分の中で殿堂入りになっている蔦温泉の泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性高温泉)となっており、数少ない足元湧出泉でもあります。
足元湧出泉とは浴槽の下の岩盤から温泉が直接湧いているもので、空気と触れずに浴槽に直接温泉が流れ込んでいることから、より新鮮な湯浴みを楽しむことができます。
(詳細な解説はより詳しい・かつ資格を持っている方にお譲りいたします、、)
それだけではありません。蔦温泉の浴室は木造板張りになっており、天井を見上げると木組が非常に美しいです。
さらに木材にはヒバが使われています。このヒバの香りが大好きで、目を瞑って入浴していると日頃感じたストレスからは完全に解放されます(笑)
足元湧出泉 + 木造の浴室 + ヒバの香り = 最高!
なお温泉は内湯が男女それぞれ一つずつ(泉響の湯)、それとは別に男女入替制の湯が一つあります(久安の湯)。久安の湯は昔の旅館棟専用の混浴風呂だったため、一つしかなく男女交代制になっています。どちらも足元湧出泉です。
さらに貸切風呂が一つあり、1時間3300円で使用することができます。
今回は泊まりませんでしたが、客室半露天風呂付きの特別室もあるようです。
ほぼ秘湯のような場所に位置していますが、泉響の湯の浴室にはシャワーがついていたり、浴場前には貴重品入れが備え付けてあったり、自動販売機があったりと、滞在者が不便にならないよう非常に考えられており感動しました。
部屋、建物:
大正時代に建てられた本館と、比較的新しい西館があるのですが、迷わず本館に宿泊しました。
本館は昔の面影をそのまま遺した和室となっており、客室と廊下を仕切るのは襖が1枚です(鍵はかけられます)。
さらに冷房・冷蔵庫はなく、洗面所とトイレは共同です。
でもトイレも洗面所もピカピカ清潔で、滞在中嫌な思いをすることなんて一度もありませんでした。
今回は本館2階の和室8畳+3畳の部屋を選びましたが、ちょうど入り口の真上になっており、広縁から池や新緑の木々が見えてすごくリラックスできました。
なお、本館は客室以外にも鄙びた面影を残す場所がたくさんありました。少しではありますが写真を共有させていただきます。
食事:
青森県産の海産物がメインのコース料理。中でもダントツに1番美味しかったのは岩魚の姿焼。
古今東西、月に1-2回くらいは岩魚食べているのですが、どの地域よりも大きな岩魚には身がたっぷり。食べても臭みや苦味が全くなく非常に美味しかったです。
さらに他の旅館さんよりも出される食事の量が全体的に少なめで、最後まで美味しくいただくことができました。
朝食はバイキング形式でした。
しかし青森産林檎がふんだんに使われたカレーや津軽名物の貝焼など名物を惜しげもなく食べ放題で出していただいており、途中で飽きることがなくむしろ全種類食べられないほどの種類でした。
アクセス:
青森からは車で1時間ほどです。
八甲田周辺は温泉の宝庫で、車だと国道103号線沿いにある酸ヶ湯温泉や谷地温泉、さらに黒石まで足を伸ばせば青荷温泉(ランプの宿)などにも日帰り入浴を楽しむことができます。
ただし蔦温泉へ向かう国道103号線は複数箇所で冬季閉鎖となります。できれば冬期は避けて訪れることをおすすめします。
公共交通機関を利用される場合は青森駅からJRバス「みずうみ号、おいらせ号」を利用するか、七戸十和田駅から宿の無料送迎が利用可能です。
なお、蔦温泉近くにある蔦沼は秋の紅葉が有名で全国から多くの人が訪れるほどです。
もし紅葉や散策が好きな方は秋の時期に来られてみてはいかがでしょうか。
元祖うなぎ湯の宿 ゆさや旅館
鳴子温泉の中でずっと気になっていた旅館、ゆさやさん。
鳴子温泉自体久しぶりの訪問となりました。
食事:
食事はお部屋食でした。サラダ・刺身・しゃぶしゃぶ・茶碗蒸し・天ぷら・山菜の炊き込みごはん などなど。。。とんでもない量の夕食でした。
一つ一つの料理は味付けがちょうどよく、食べても飽きることがなかったのですが、さすがに量が多く。。食べた後はしばらく動くことができませんでした。
朝食は大きなお椀の味噌汁と、ご飯を中心にご飯とお供が勢揃い。それにつられてついつい白米を食べ過ぎました、、お米は宮城県もやっぱり美味しいです。
温泉:
泉質の異なる3つのお風呂を楽しむことができます。
内湯はうなぎ湯と呼ばれるもので、男女入れ替え制で大きいものと小さいものがあります。泉質は含硫黄-ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉-低張性弱アルカリ性高温泉です。
うっすら緑色でpHが高めなので若干ヌルヌルします(日によってヌルヌルどは前後するそうです)。
茜の湯は、旅館入り口向かいの坂を上がっていったところにある離れの露天風呂で、宿泊者は30分無料で入ることのできる貸切露天風呂です。
泉質は含硫黄-ナトリウム-硫酸塩泉-低張性アルカリ性高温泉で、こちらもうっすら緑色の温泉です。
森に囲まれた中で森林浴をしながらのんびりと山を見ながら湯浴みを楽しむことができます。
またこれらとは別に、ゆさやさんの建物の隣には公衆浴場の滝の湯があります。
ゆさやさんに宿泊されている方は何度でも、無料で滝の湯を利用することができます。
滝の湯は木造の昔ながらの共同浴場で、上から源泉が掛け流しで惜しみなくドバドバと湯船に注がれています。ちょっと雰囲気が白布温泉にも似ているかなと思いました。
湯温は非常に高めで酸性-含硫黄-ナトリウム・アルミニウム・カルシウム・鉄(Ⅱ)-硫酸塩泉(硫化水素型)-低張性酸性高温泉となっています。
いつでもひっきりなしに地元の人や立ち寄り湯の方が訪れていて、賑わいのある楽しい浴場でした。
なお通常は大人200円がかかります。
部屋、建物:
建物は木造2階建の作りで、有形文化財に登録されています。随所に昭和初期当時の白黒の写真が飾られていたりと非常にノスタルジックな雰囲気となっていました。
泊まった部屋は鶴の間と呼ばれる2階の角部屋で、和室が2間あり、トイレと洗面台もついた特別室になります(他の和室にはトイレなし)
広縁は正面の通りに面しており、(おそらく)当時からある木製の手すりにもたれながらビールを飲んでぼーっとしていると、日頃のストレスも完全に忘れてリラックスできました。
アクセス:
鳴子温泉駅までは新幹線駅である古川駅から陸羽東線に乗り換えて40分ほどです。
また、仙台から直通バスの運行もあるみたいです。
鳴子温泉駅からは徒歩で10分かからないくらいですが、ずっと登りが続きますので気をつけてください。私が投宿した時も30℃超えの猛暑日だったので汗びしょびしょになりました。。。
鳴子温泉は全国でも珍しいのですが、狭い範囲でたくさんの種類の温泉を楽しむことのできる温泉地の一つです。
共同浴場や旅館の立ち寄り湯もあり、一日中温泉に入っていても飽きることがありません。日帰り入力の有無はこちらのHPから確認されてみてください。
来月はちょっぴり嗜好が変わった特別編になりそうです。
今月もありがとうございました。